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枠物語(わくものがたり、英語:frame story, frame tale, frame narrative)とは、より小さな物語を埋め込んだ入れ子構造の物語のことである。つまり、導入的な物語を「枠」として使うことによって、ばらばらの短編群を繋いだりそれらが物語られる場の状況を語ったりするような物語技法である。小説の場合「額縁小説」とも呼ばれる。 枠の中のそれぞれの短編は劇中劇で、外枠のストーリーが枠物語の何かの面を内に包み込むように使われた場合は、文芸評論で言うところの紋中紋になる。 枠物語のフォーマットはさまざまな語り手が自分の好きな話あるいは知っている話を語り、一方で語りたくないものは語らず、他の場所から聞いた話を付け加えることもできるという融通性を持っている。作者が以前から温めていたストーリーを短編にして、長い物語の中に組み込むのにも都合のいい奇想でもある。 ==起源== 枠物語の起源は、わかっている中で、紀元前1千年紀の古代インドにまで遡ることができる。具体的には、サンスクリットの叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』、ヴィシュヌ・シャルマ(Vishnu Sarma)の『パンチャタントラ』、シュンティパス(Syntipas)の『七賢人物語(Seven Wise Masters)』および寓話集『ヒトパデーシャ(Hitopadesha)』と『ヴェーターラ・パンチャヴィンシャティカー』である〔Michael E. J. Witzel, ''On the origin of the literary device of the "frame story" in Old Indian literature,'' (Sum). 31st CISHAAN (Tokyo-Kyoto), Proceedings, ed. by T.Yamamoto, Tokyo 1984, p. 534〕〔Michael E. J. Witzel. ''On the origin of the literary device of the 'Frame Story' in Old Indian literature.'' Hinduismus und Buddhismus, Festschrift fuer U. Schneider, ed. by H.Falk, Freiburg 1987, pp. 380-414〕。枠物語は数世紀をかけて徐々に西に広がり、人気となり、『千夜一夜物語』、『デカメロン』、『カンタベリー物語』といった古典的な枠物語を生んだ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「枠物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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