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枡座(ますざ)は、江戸時代に江戸と京都で枡を専売した機関である。 == 枡座の設立 == 計量のための枡を全国で統一するために設けられ、東日本33か国で使用される枡は樽屋が、西日本33か国と壱岐・対馬で使用される枡は京都の福井作左衛門が製作し、審査を通った枡に焼印を押していた。 寛文8年(1668年)に諸国で使用している枡を調査し、翌9年に江戸枡(京枡)等の枡の使用を禁止して新京枡(しんきょうます)を正式な枡として認定した。そして江戸と京都の枡座に枡の独占的な製造・販売・検定の権利を与えた。 江戸の枡座は、天正18年(1590年)に徳川家康が関東に入部した時に作られた。江戸枡座の樽屋は、枡座を営むかたわら、江戸の町役人の筆頭である町年寄も務めていた。 京都枡座の福井家の先祖は、京都大工頭・中井大和守の配下の御用大工で、寛永11年(1634年)に枡座を勤めるように命じられたという。当初は、江戸枡と同規格の新枡の作成を命じられた山村与助が枡座支配を勤めた。それから出水三左衛門・鈴木源太夫と受け継いだ後、福井家の作左衛門が拝命した。京都の枡座は、油小路大炊下ル橋本町にあった。 甲府の府中工町(たくみまち)には、甲州枡製造の特権を江戸幕府から与えられた甲府の枡座があった。武田氏が甲府を治めていた時代に、甲州枡を領内一円に使用させるに当たり、天正元年(1573年)に府中の小倉惣次郎を枡方に定めたのがその始まりと言われる。小倉惣次郎は枡屋伝之丞の祖先で、『甲斐国志』によると武田氏から朱印状を授かったとされる。また、枡屋伝之丞の由緒書には、武田信玄の時代に甲府の細工職人・小倉惣次郎が枡職と細工御用を勤めたとある。そして徳川家康入国の際に従来通り国枡(甲州枡)の通用と甲斐国内での枡職を認められ、以後惣次郎の子孫が工町で枡屋を名乗り枡職を家業としてきたとある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「枡座」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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