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核スピン異性体(かくスピンいせいたい、nuclear spin isomer)は核スピンが0でない原子核が分子内において等価な位置に2つ以上有る時に発生する核スピン修飾 (かくスピンしゅうしょく、nuclear spin modification) の違いによる異性体。例えば、水素分子のように等価な原子が二つのものの場合、核スピンが置換に対して''対称''なものをオルトと呼び、''反対称''なものをパラと呼ぶ。これらの異性体間の変換は核スピンの変換を伴うために、気相のような自由空間では非常に遅いとされる。よって、このような場合、お互い別々の分子として扱われることがある。 ==回転状態とのカップリング== パウリの排他原理から、2つの等価なフェルミ粒子を置換 (''P'') した場合、置換後の分子全体の量子状態を示す波動関数 (Ψ = ΨeΨvΨrΨns) は''反対称''(''P''Ψ = −Ψ) でなければならない。逆にボーズ粒子を置換した場合、置換後の分子の波動関数は''対称'' (''P''Ψ = Ψ) でなければならない。 核スピン修飾を受けている分子は、核スピン波動関数 (Ψns) が置換に対して''対称''の場合(オルト)と''反対称''の場合(パラ)が存在する。よって、残りの波動関数 (ΨeΨvΨr) がパウリの排他原理に対応する性質で無ければならない。 通常、電子振動基底状態においてはその波動関数 (ΨeΨv) は置換に対して''対称''である。よって、回転波動関数 (Ψr) がパウリの排他原理を満たすように、核スピン修飾を受けている分子は特定の回転状態とのみカップリングする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「核スピン異性体」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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