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原子力潜水艦(げんしりょくせんすいかん、原潜(げんせん))とは動力に原子炉を使用する潜水艦のことである。 == 概要 == 原子力潜水艦の構造は、もう一方の代表的な潜水艦の推進動力方式であるディーゼルエンジンを備えた通常動力型潜水艦と基本的な構造の点では同様である。すなわち、いずれも、船体は涙滴型や葉巻型をしており、船体上部前寄りにセイル、その側面か船体前部側面に潜舵を持ち、艦尾のスクリュー・プロペラで推進する。原子力潜水艦と通常動力型潜水艦との大きな違いは、スクリューを回転させるためのエネルギーの発生源である。原子力潜水艦では原子力すなわち核分裂により生成される熱エネルギーで水を沸かしてタービンを回すことでスクリューを回転させるのに対し、通常動力型潜水艦ではディーゼル機関を作動させてスクリューを回している。その違いを反映し、原子力潜水艦は通常型潜水艦より複雑な構造となっており、船体も大型となる。また、その運用を比較すると、通常型潜水艦が沿岸域での運用を比較的得意とするのに対し、原子力潜水艦はより広い外洋域での運用を得意とする。ただし、これらの運用は専門化している訳ではない。 原子力潜水艦は原子力技術を持つ国でしか製造できないため保有国は限られ、2013年現在、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インドの6ヶ国のみが保有している。インドを除く5カ国が、攻撃型原子力潜水艦と弾道ミサイル原子力潜水艦(=戦略ミサイル潜水艦)という2種の潜水艦を保有している。このうち攻撃型は、通常型潜水艦と同様に敵水上艦船や敵潜水艦を攻撃するため、場合によっては隠密裏に人員輸送を行なうために利用される。これに対し弾道ミサイル型は、通常型潜水艦では行なえない弾道ミサイルの発射プラットフォームとしての任務を担っている。このため、弾道ミサイル型は攻撃型より大きな船体となっている。 アメリカ海軍は21世紀に入って、弾道ミサイル搭載型を、巡航ミサイルの発射プラットフォームである巡航ミサイル潜水艦へと改造している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「原子力潜水艦」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nuclear submarine 」があります。 スポンサード リンク
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