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桃形兜(ももなりかぶと)は、日本の兜の一形式。戦国時代後期に発生した変わり兜の中でも、その先駆けをなす存在である〔竹村(2006)、p. 2〕。安土桃山時代から江戸時代初期にかけて特に流行し〔〔竹村(2006)p. 9 - 11〕、身分の上下を問わず多くの武士に使用された。 == 特徴 == 「桃形兜」の名称は、鉢の形状が桃の果実に似ていることに由来する〔〔山岸・宮崎(1990)、p. 135〕。室町時代に主流だった筋兜などと比べると、製作にかかる手間が少なく、量産に適していたことから、発生当初は主に下級兵士の使用する簡易兜として普及したが、やがて桃形兜特有の機能性や形状の美しさが評価され、上級の戦国大名でも愛用する者が現れるようになり、近世を通じ、日本の兜において一分野を占めるにいたった〔。植物を模した変わり兜の中では一番多く用いられた形式であり〔笹間(1972)、p. 216〕、その製法が応用される形で、烏帽子形兜が派生したとも考えられている〔竹村(2006)、p. 13〕〔笹間(1964)、p. 106 - 107〕。 防御機能としては、鉢の中央に立てた鎬(しのぎ)や平滑な表面によって刀剣・槍や矢弾の攻撃を反らし、受けるダメージを軽減する効果が期待された〔〔ほか、重量が軽く、活動的だったことも多くの兵士に受け入れられた理由の一つに推測される〔鈴木・宮崎(1984)、p. 24〕。『武具要説』中に、山本勘助が語った言葉として、 という一節が出てくることからも、桃形兜の形状や重量が、当時においても戦闘の際に有用であったと認識されていたことがうかがえる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「桃形兜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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