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桜雲記(おううんき)は、南北朝時代における南朝の盛衰とその後胤(後南朝)を扱った史書・軍記。江戸時代前期の成立で、作者は書物奉行浅羽成儀と推測されている。書名は、南朝の舞台が吉野であることからして、雲かと見紛うばかりに咲き誇る吉野の桜花の叙景を念頭に置いて付けられたものと考えられる。 == 概要 == 作者・成立事情を記した序や跋文はない。 文保2年(1318年)2月の後醍醐天皇践祚から長禄3年(1459年)6月の長禄の変〔実際は長禄元年(1457年)12月のことである。本書には、この他にも年紀の誤りと思われる記事が散見される。〕まで、南朝方を主体とした通史を編年体で記す。諸伝本は全体を上・中・下の3巻に分け、上巻を冒頭から延元元年(1336年)まで、中巻を同2年(1337年)から正平24年(1369年)まで、下巻を建徳元年(1370年)から末尾までの記述に充てているものがほとんどである。しかし、現存最古の写本とみられる龍門文庫本のみがこの区分をせず、一連の書き下しとなっていることから、これが本来の体裁であって、巻区分は後世の写伝本で便宜されたと考えられる。 本書の表現には、編年体という史書の体裁を採る一方、軍記物語に見られる武家政権を肯定する立場からの合戦記事に重点を置き、また『新葉和歌集』などから140首もの和歌を採入して風雅な文学性も創出しているという特徴があり、これらは北朝正統論によって史料がほとんど残されなかった南朝の歴史的背景に考察を与えている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「桜雲記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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