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茎茶(くきちゃ、英語: もしくは )は、日本の緑茶の一種。棒茶(ぼうちゃ)とも呼ばれる。 チャノキ (''Camellia sinensis'') から採れる茶の若枝、茶葉の柄、新芽の茎を混ぜて作られる。芽茶、粉茶とともに出物と呼ばれ、荒茶から煎茶を製造する過程で取り除かれた部分から作るものである。 棒茶を常飲する石川県と茶の知識が比較的浸透している茶葉生産地周辺以外では入手すら困難な、日本茶としてかなりマイナーな存在である。需要と供給の極端なアンバランスのため価格が安く、そのため「二級品」とされがちであるが、甘味・旨味・香り成分は葉よりもむしろ茎の方が豊富であり、茶の抽出源として優れた面も多い部位である。 玉露や高級な煎茶の茶葉から作られた茎茶のことを特に雁ヶ音(かりがね)、白折(しらおれ)と呼び、玉露の旨味と茎茶独特の風味から珍重される。 淹れ方や抽出時間は煎茶や玉露など、元になった茶葉と同様である。水色(すいしょく)は薄いが、さわやかな味と香りがあり、またアミノ酸が多く含まれる部位であるため旨味が強いのも特徴である。 == 成分 == 葉と茎を比較した場合、旨味と甘味の成分であるテアニンが約2倍、香ばしさの香り成分であるピラジン類が約1.5倍、花の香り(甘い香り)成分であるゲラニオール・リナロールが約4倍含まれている。〔石川県工業試験場試験結果 〕 また、テアニンは光合成によって渋味成分のカテキンに変化するが、茎の部分は葉と比較して光合成をほとんどしないため、玉露などのように人工的に光合成を阻害しなくともテアニンの喪失とカテキンの生成が自然に抑えられ、雑味も少ない。 結果として、独特の清冽な味と香りがある茶となり、愛好者も多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「茎茶」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kukicha 」があります。 スポンサード リンク
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