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森のようちえん(もりのようちえん、)は、自然の中での幼児教育を行う運動や団体を指す。森林の中で子どもが感性を研ぎ澄ませ、自然との関わりを学ぶことができる〔今村(2009):110ページ〕。 もう少し詳しく説明すれば、森などの自然豊かな場所、すなわち、森林や里山、湖沼、田んぼなど、比較的人間の手が入り込んでいない場所において、主として、満3歳程度から小学校就学前の子どもたちを、年間を通じて保育する活動それ自体と、その団体名として用いられている。時として3歳未満の子どもたちが参加していたり、小学生も参加する場合がある。 森のようちえんのタイプは三つに分かれる。年間を通じて、ほぼ毎日森などに出かける「通年型の森のようちえん」もあれば、通常の幼稚園や保育所が年間に数回から数十回程度、森へ出かけるような「融合型の森のようちえん」もある。さらには、あらゆる団体が、イベント的に実施する「行事型の森のようちえん」も存在する。「通年型」の森のようちえんは、任意団体やNPO法人が経営する場合がほとんどだが、普通の園や認定こども園が通年型の森のようちえん活動を行っている場合もある。「融合型」については、どこまでが森のようちえんでどこからがそうでないか線引きが困難だが、いわゆる「園外保育」の域を超えて、年間を通じて同じ場所に相当数出かける場合は、森のようちえん活動を考えてもいいだろう。さらに、行事で実施する場合は、キープの活動などが有名だが、昨今ではさまざまな団体が実施している。よく、森のようちえんが日本に何園あるのかという問いが発せられるが、そもそも、「森のようちえんとは何か」という定義が困難なため、何園あるとは答えにくい。しかし、森のようちえん全国交流ネットワークなどのデータベースをみれば、ざっとその概数が分かるであろう。この森のようちえん全国交流ネットワークの活動は高く評価できるが、そのデータベースに記載されていない森のようちえんもあれば、通常の幼稚園・保育所で森のようちえん活動を行っている場合、ネットワークのデータベースには掲載されないことがおおい。現在、ネットワークで調査が実施されており、ちかじか、その結果が公表されると思われるので、それを待ちたい。 日本には2011年(平成23年)時点で約70か所存在する〔林ほか(2011):67ページ〕。 == 歴史 == 1950年代にデンマークでElla Flatau(エラ・フラタウ)という一人のお母さんが森の中で保育をしたのが始まりとされている。スカンジナビアからドイツにも広がり、ドイツ国内だけでおよそ300ある。 1954年に、デンマークで親グループが自主保育活動として開始した〔。同国やドイツでは1990年代から2000年代にかけて広がりを見せ、同時期に日本にも知られるようになった〔井上(2009):100ページ〕。2000年のデータではデンマークに60園、ドイツに220園以上存在した〔。 日本では2005年から毎年「森のようちえん全国フォーラム」が開催されている。2008年11月、「森のようちえん全国ネットワーク」設立。 大阪大谷大学の井上美智子によれば、日本における森のようちえんの活動は、民間のインフォーマルな団体による実践が中心で、「従来の自然体験活動の対象を幼児まで拡大したもの」、「よりよい保育のために自然を活用するもの」の2つの方向性があるという〔井上(2009):100 - 101ページ〕。鳥取県八頭郡智頭町では、無認可保育所ではあるが町の事業として「智頭町森のようちえん まるたんぼう」を2009年(平成21年)に開設し、町内の森林を舞台に野外活動を実践している〔早尻(2011):174 - 175ページ〕。町内の鳥取県立智頭農林高等学校の教員もこの活動に参加している〔早尻(2011):175ページ〕。保育士は子どもたちと「横並びの目線」で接し、保護者にも子供の成長を待つという姿勢が現れてきている〔林ほか(2011):66ページ〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「森のようちえん」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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