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森沢三郎 : ミニ英和和英辞書
森沢三郎[もりさわさぶろう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [もり]
 【名詞】 1. forest 
: [さわ]
 【名詞】 1. (1) swamp 2. marsh 3. (2) mountain stream 4. valley 5. dale 
: [み]
  1. (num) three 

森沢三郎 : ウィキペディア日本語版
森沢三郎[もりさわさぶろう]
森沢三郎(森澤三郎)(1904-1988)は、日本の知識人大阪外国語学校大阪外事専門学校大阪外国語大学の教員。第二代大阪外国語大学学長。歴史および英語を担当。
==概要==
戦後直後での民主主義に関するパンフレット発表、そして何より、真珠湾攻撃直後の昭和16年12月8日の朝、大阪外国語學校での次のエピソードは、森澤三郎を日本の知識人の1人として記憶すべきであることを語っている(当時、同校 馬來語部18回生 寺杣勇の証言)。
: 「日米開戦」「米太平洋艦隊全滅」 --- 三階大教室はこのニュースでわきかえっていた。八時からは歴史の講義が始まるはずであった。
:  やがて教授がみえて檀上に上がる。いつもとちがい、かばんを持っていない。顔は青ざめ、ふるえているようにもみえる老教授を私たちは一斉にみつめる。


: 「日本はすぐ負ける・・・・・」


: 教授の声が響きわたると、百人もいた私たち学生は総立ちになった。
: 「国賊」「憲兵隊へつれて行け」---- 数人の学生が教壇にかけ上がり、教授の胸倉をつかみ、教壇から引きずり降ろそうとした。
: 「まず私の講義を終わりまできけ。憲兵隊へはそれからでよかろう。」、やがて私達が席につき講義が始まる。


: 「アメリカの戦力は今日本の二倍である。しかし、アメリカの全生産力は日本よりずっと大きく、すぐに日本の二十倍の戦力を持つ事になる。
: --- 歴史は科学である。科学の法則は変えられない。日本は、やがて敗退する。
: --- 諸君は死んではならない。生きて敗戦後の日本のために働かなければならない。」


: 教授の目は涙でうるみ、講義は終わった。
: 私達は、この朝の事をその後、一度も口にせず、老教授の名前も忘れようと努め、また忘れてしまったが、教授の涙にぬれた顔は強烈に脳に焼きついて忘れません。
: 当時、「日本は敗れる」と言った事が憲兵隊に知れると捕まって、まず生きて帰れないのでした。教授は生命をかけて私達に学問の真理をさとしてくれたのでした。〔『大阪外国語大学70年史 資料集』大阪外国語大学同窓会 1989年1月 pp. 127-128.〕




なお、この老教授が森澤三郎であることは『大阪外国語学校一覧. 自昭和16年至昭和17年』から確認される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「森沢三郎」の詳細全文を読む




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