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椎根津彦命 : ミニ英和和英辞書
椎根津彦命[めい, いのち]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [こん, ね]
 【名詞】 1. root 
: [めい, いのち]
 【名詞】 1. command 2. decree 3. life 4. destiny 

椎根津彦命 ( リダイレクト:椎根津彦 ) : ウィキペディア日本語版
椎根津彦[しいねつひこ]

椎根津彦(しいねつひこ、『日本書紀』)、槁根津彦(さおねつひこ、『古事記』)、または珍彦(うずひこ)は、記紀に登場する国つ神神武東征において登場する。倭国造(倭直部)の祖。
== 概要 ==
神武天皇が東征において速吸門で出会った国つ神で、船路の先導者となる。このとき、『日本書紀』では天皇がの棹を授けて、名を珍彦(うづひこ)から椎根津彦に改めさせたとあり、『古事記』では甲羅の上に乗っていたのを、棹をさし渡し御船に引き入れて槁根津彦の名を賜ったという。
その後、神武天皇に献策し、兄磯城を挟み撃ちにより破る。
速吸門については諸説ある。『日本書紀』では豊予海峡を指すと考えられており、大分県大分市佐賀関には、椎根津彦を祀る椎根津彦神社がある。『古事記』では吉備国児島湾口を指すと考えられる。岡山県岡山市東区水門町には、珍彦(宇豆毘古命、うづひこのみこと)の乗った大亀の化身とされる亀岩を祀る亀石神社(かめいわじんじゃ)がある。
また、椎根津彦命を祭神とする神社には、兵庫県神戸市東灘区本山町保久良神社がある。保久良神社由緒書によると「社名の起因も 1、椎根津彦命の子孫たる倉人水守等が祖先を祭祀し奉る 2、三韓役の戦利武器を収蔵するより」とあり、神武東征時速吸之門(明石海峡)に現れて軍勢を先導したとある。
椎根津彦命は保久良神社の南に位置する神戸市東灘区の青木(おうぎ)の浜に青亀(おうぎ)の背にのってこの浜に漂着したという伝承があり、それが青木(おうぎ)の地名の由来となった〔『神戸の神社 市内310社案内』2000年、兵庫県神社庁神戸市支部 編著〕。
吉井良隆は保久良神社について「椎根津彦命は大阪湾北側を支配する海部の首長であったとされ、西宮夷(兵庫県西宮市西宮神社)の奥夷社の元宮」と推測している〔『日本の神々―神社と聖地―3 摂津・河内・和泉・淡路』2000年、谷川健一大和岩雄落合重信、河尻正、小林章、武田信一、田村利久、東瀬博司、濱岡きみ子、林利喜雄、古田実、松下煌、松本翠耕 編著、白水社〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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