|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 極 : [きょく, ごく] 1. (adv,n) quite 2. very ・ 極限 : [きょくげん] 【名詞】 1. utmost limits 2. limit ・ 微生物 : [びせいぶつ] 【名詞】 1. microbe ・ 生 : [せい, なま] 1. (adj-na,n,adj-no) (1) draft (beer) 2. draught 3. (2) raw 4. unprocessed ・ 生物 : [せいぶつ, なまもの] 【名詞】 1. raw food 2. perishables ・ 物 : [もの] 【名詞】 1. thing 2. object
極限環境微生物(きょくげんかんきょうびせいぶつ)は、極限環境条件でのみ増殖できる微生物の総称。なお、ここで定義される極限環境とは、ヒトあるいは人間のよく知る一般的な動植物、微生物の生育環境から逸脱するものを指す。ヒトが極限環境と定義しても、極限環境微生物にとってはむしろヒトの成育環境が「極限環境」である可能性もある。 放射線耐性菌や有機溶媒耐性菌は、これらの環境でのみ増殖できるわけではなく、むしろ通常条件の方が適しているが、極限環境微生物に含める場合が多い。 ==極限環境とは== 極限環境の条件およびそれらの微生物の一般名、代表種は以下の通りである。 *高温:好熱菌 - ''Methanopyrus kandleri'' (- 122℃) *高pH:好アルカリ菌 - ''Alkaliphilus transvaalensis'' (- pH12.5) *低pH:好酸菌 - ''Picrophilus oshimae'' (- pH-0.06) *高NaCl濃度:好塩菌 - ''Halobacterium salinarum'' (- 飽和濃度) *有機溶媒:溶媒耐性菌 *高圧力:好圧菌 - ''Moritella yayanosii'' (- 1100気圧) *放射線:放射線耐性菌 - (最大30000Gyのガンマ線照射に耐える) など 一般に古細菌は膜構造などから極限環境に有利とされ、現在分離されている古細菌はメタン菌(一部好熱菌や好冷菌、好塩菌、高圧菌を含む。それ以外も強い偏性嫌気性菌ではある)を除いて全種が1つ以上の極限環境に適応している。特に高温や強酸には強く、種によっては122℃やpH-0.06で生育できる(低温は-2℃、アルカリ性環境はpH12程度まで)。逆に人間が生活するような環境(好気常温の真水または土壌)で生育できる古細菌は、一部の未記載種を除き発見されていない。真正細菌もその種類の多さ(確認されている種の数は古細菌の20倍以上)から多様な極限環境微生物を含んでいる。また、一部の菌類や藻類も高温や強酸、高NaCl濃度に耐えることができ、これも極限環境微生物と言える。 これらの微生物の保持する酵素をイクストリーモザイム (Extremozymes) と呼称する。イクストリーモザイムはその多くが工業利用を期待されており、実際に洗剤などに応用されている例もある。また、ここでは酸素分圧、貧栄養に関する問題も取り上げる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「極限環境微生物」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Extremophile 」があります。 スポンサード リンク
|