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模型飛行機用動力ゴム(もけいひこうきようどうりょくゴム)では、模型航空機一般、並びに船・自動車などの模型、各種玩具などにも使用されるゴムの弾性を利用した動力源について記述する。 == 概要 == ゴムは、弾力性が大きいことを利用して、古くから簡易な動力源に使われている。 1871年にフランスでアルフォンス・ペノーが、ゴム動力模型飛行機の飛行(距離60m、高度5m、時間13秒)に成功している。ホビー/スポーツとしての最初の模型飛行機ブーム(イギリス、1910年ごろ)は、ゴム動力機によるものである。 ゴム動力模型航空機は、現在のFAI(国際航空連盟)国際競技種目にも多種目が含まれ、F1B級は最も伝統の古い競技規格である。 現在のFAIの競技規定では、ゴム動力は「伸縮性動力(extensible motor)」と定義・区分され、論理的にはぜんまいばね、鯨ひげ、弓、特殊な織物など、弾力のあるすべてのものを含むが、ゴム以外は重量当たりの出力がはるかに少ないので使われない。 模型飛行機の動力源のゴムは、約1mm角の糸状(糸ゴム)、ならびに厚さ約1mm×幅約3~6mmの扁平な断面(平ゴム)のもので、数条~数十条を束にして使用し、巻き戻るときのトルク(回転力)を利用して、プロペラなどを駆動する。破断寸前まで巻き込み、弾性を極限まで利用すると、良質な競技用の動力ゴムは、重量1gで1kg-mのエネルギーを蓄積する。 ゴムは、巻くだけで利用できる簡易な動力源であるが、そのトルクは巻き込むほど大きくなり、平均値の数倍に達する。エンジンのように一定の出力が得られないので、プロペラの回転数が終始変動して、高い効率を維持することは難しい。そのため、競技会の参加者は、事前に使用ゴムの出力測定を行い、選別する場合がある。 化学的・物理的性質は、 ゴム項に詳しい。また、模型航空機については、模型航空機、模型航空、模型航空競技項を参照。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「模型飛行機用動力ゴム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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