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権利(けんり)とは、一般に、ある行為をなし、あるいはしないことのできる資格。法律上は、一定の利益を主張または享受することを法により認められた地位、あるいは、他人に対し一定の行為・不作為を求めることができる地位をいう。日本において権利は権限を含む。対義語は義務。 各個人が有する権利とは、通常は社会などの制度との関係において、それが保障されるか否かが問われるものであることから、法治主義のもとにおいては、権利は法に基づき各個人に付与される特権として理解される。権利の一つの区分けとして人権と呼ばれるものがあり、基本的人権などの用法においては、社会や国家などの制度に先行して存在するものとして理解されることがある。 なお、より一般的な用語法として、各人が何らかの個人の見解・要求を主張できる根拠があることをして、「権利がある」という用いられ方をすることがある。 なお、日本語の「権利」という語は西周によるものとされている〔毎日新聞社編『話のネタ』PHP文庫 p.55 1998年〕。 == 法と権利 == 権利の観念の元が生まれたヨーロッパの言語において、権利は、ラテン語で''jus''、英語で''Right''、ドイツ語で''Recht''、フランス語で''droit''、イタリア語で''diritto''である。また、これらの語は正義をも意味し、権利は正義という認識の存在がうかがわれる。一般に法と権利は同一の言葉で表現されるが、法哲学においては自然法学と法実証主義の間で対立する見解が存在する。この論争は、人民と王との間の社会契約により自然法が破棄される、と唱えたトマス・ホッブズと、それに反発し、自然法の普遍性を唱えた、ジョン・ロックの対立に由来する。ドイツ法哲学においては、法と権利を区別する場合は「客観的」または「主観的」という形容詞を付する。例えば、ドイツ語においては、''objektives Recht''は法の意味であるのに対し、''subjektives Recht''は権利の意味である。近代以前の権利は社会的身分(王族・貴族・自由民・奴隷)で違うものであったので、権利は人権と同一ではないのである。現代においても、国家、個人、法人、外国人などの間で権利は異なる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「権利」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rights 」があります。 スポンサード リンク
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