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特別救助隊(とくべつきゅうじょたい、通称レスキュー隊)及び、救助隊(きゅうじょたい)とは、人命救助活動を主要な任務とする消防の専門部隊のこと。「消防特別救助隊」とも呼ばれる。全国の消防に救助隊(消防隊との兼任含む)が設置されており、さらに人口が10万人以上の地域には救助専任の特別救助隊の設置が義務付けられている。 == 概要 == レスキュー隊とも呼ばれ、全国の消防本部、消防署等に配置されており、主に火災や交通事故、労災事故(機械に挟まれた等)など日常生活の中で起こる災害から洪水や土砂災害等の自然災害、河川や山間部で起こる水難救助及び山岳救助、そして震災など大規模災害まであらゆる人命救助事案に対応している。 さらにNBC災害(核兵器・生物兵器・化学兵器)やテロなどの特殊災害の際も救助活動を行う。緊急消防援助隊や国際消防救助隊(IRT)の登録隊員は国内外の災害にも出場する。 消防吏員の中でも優れた気力や体力、判断力を持ち、消防学校の救助科での研修又はそれと同等の訓練を受けた、高度で専門的な知識と救助技術を備えた者により構成されている。 特別救助隊の特徴としては活動服はポンプ隊や救急隊と異なり、摩擦などに強い素材を使用し刺し子が取り入れられた、暗い中でも目立つ橙色(オレンジ色)の“救助服”であり〔消防士の活動服 〕〔ポンプ隊の執務服は橙と紺の、救急隊は灰色と白のツートーン〕(最近は感染防止のため現場では感染防止衣を着て活動する事が多い)、救助資機材を積んだ救助工作車(東京消防庁での正しい呼称は「救助車」)に乗車するのが特徴である。 火災現場で着用する防火服は、本部によって仕様が分かれており、オレンジ色の防火服(東京消防庁など)の本部もあるが、一般の消防隊員と同じ防火服の本部もある。また、最近では感染防止衣も救助隊用のオレンジ色のものを取り入れたり〔救助隊の服装 〕、救急隊と同じ水色でも背中にオレンジの文字で本部名や部隊名が入っている本部もある。 なお、部隊名については仙台市消防局のように救助の専任であるが消火の能力を持つために「特別消防隊」と呼んでいたり〔総合的消防力の整備方針 (PDF:20KB) - 仙台市 〕、神戸市消防局のように「専任救助隊」と呼んでいたり、「消防署や出張所等の頭文字等+救助隊」(例:南消防署なら南救助隊)と呼んでいる本部もあるなど各自治体の消防により部隊の呼び方や表記の仕方に違いがある。 また、通称名は一般的にはレスキュー隊と呼ばれる事が多いが消防関係者の間では特救(トッキュー)や特救隊〔救助のしごと | 福井市ホームページ 〕と呼称されることも多く、活動服のオレンジ色からオレンジ〔消防の服図鑑 〕やオレンジ部隊とも呼ばれる〔東京消防庁特別救助隊 〕。 なお、管轄地域の特性や消防本部により特別救助隊の隊員が水難救助隊や山岳救助隊などを兼任している場合も多い。通常のレスキュー業務を行う傍ら、潜水に関する講習などに参加し潜水士免許を取得したり、山岳会の講習などに自費で参加する隊員も多い。 また毎年、全国各地域で選抜された救助隊員よって「全国消防救助技術大会」が開催されている。この大会は、日頃の訓練の成果を披露するとともに、救助技術を競い合い、また消防救助技術を学び、国民へ救助活動をアピールすることを目的としている。当初は救助隊の全国普及・技術の均一化を目指して開催が始まった。 自衛隊から技術を学び独自にレスキュー技術を完成させた消防救助隊であるが、現在は自衛隊〔消防救助隊と自衛隊が合同訓練 〕や警察〔建て替え前の豊四季台団地で都市型災害対応訓練を実施 〕〔消防警察合同訓練を実施しました 〕、海上保安庁〔”海猿”特殊救難隊レポート 〕、海外の消防隊〔日本で消防特別救助隊の「地獄式」訓練を体験―中国紙 〕の救助指導に携わている〔山口県消防学校救助科は自衛隊及び県警機動隊の隊員を受け入れており、埼玉県や神奈川県、千葉県の消防学校救助科や川越地区消防局も警察の機動隊員を受け入れている。海上保安庁特殊救難隊は東京消防庁特別救助隊から指導を受けて創設されており、現在も消防機関から指導をされている。鳥取西部消防局の高度救助隊は管内の陸上自衛隊や航空自衛隊、海上保安庁等の隊員と合同訓練を行い救助技術の指導にあたっている〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「特別救助隊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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