|
(n) sap =========================== ・ 樹液 : [じゅえき] (n) sap ・ 液 : [えき] 1. (n,n-suf) liquid 2. fluid
天然樹脂(てんねんじゅし)は、天然に、主に植物に生じた やに状物質のこと〔ブリタニカ百科事典「樹脂」〕。樹皮より分泌される樹液が、揮発成分を失った後の固体のこと〔。樹液の不揮発性成分。 植物由来のものだけでなく動物から得られるものを含めることもある。 == 概要 == もともと単に「樹脂」といえば、天然樹脂のことを指していた。しかし有機化学が発達してからは天然樹脂に似た性質を持つ物質が石油や植物繊維などの原料から合成されるようにもなった。そこで、本来「樹脂」と呼ばれていたものをレトロニムとして「天然樹脂」と呼ぶことも行われるようになり、その場合 化学的に作られたものを「合成樹脂」と呼んで区別するようになった。 樹脂は水に溶けにくく、逆にアルコールやテレビン油といった有機溶媒に溶けやすく、その溶媒が揮発した後には薄膜状の高分子物質となって残る性質があるので、塗料や充填材として利用されている〔。 樹脂は主に樹脂酸といわれるカルボン酸とそのエステルからなる。樹脂酸はピマル酸などのジテルペンに属するものと安息香酸やケイ皮酸などの芳香族カルボン酸に属するものに大別される。 なお、植物から得られる不揮発性の固形物質としては、樹脂以外にも蝋と油脂がある。それらは成分が異なり区別されている。 樹脂は、加熱して融解させることで流動性を与えることもできる。加熱融解させたり有機溶媒に溶解させて塗布可能になったものを塗布した後、冷却あるいは溶媒を揮発させると、表面光沢と透明感のある耐水性の皮膜を作ることができる。そのため、古代より塗料やニスなどに使用されてきたのである。特に船の防水に用いる樹脂は戦略的にも重要で、海軍物資としてネーバルストアーズ(naval stores)と呼ばれた。 また、中には揮発性の精油成分を含有している樹脂もある。これらは古代から香料油として用いられている。 植物から得る天然樹脂の他、これと性質の似る、昆虫を介して得るシェラックもある。 またシェラック以外の動物から得られる樹脂はほぼ動物性由来タンパク質が主成分を占める事が多い(使用目的によってはタンパク質と油脂などの他物質との混合であることもある)。 また琥珀は樹脂が化石化したものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「天然樹脂」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Resin 」があります。 スポンサード リンク
|