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3000形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道院、樺太庁鉄道に在籍したタンク式蒸気機関車である。 ==概要== 元は、北海道官設鉄道がアメリカのボールドウィン・ロコモティブ・ワークスから1899年(明治32年)に2両(製造番号16632, 16633)、1900年(明治33年)に1両(製造番号17629)を輸入した車軸配置2-6-2(1C1)単式2気筒の飽和式機関車で、1905年(明治38年)の北海道官設鉄道の国有鉄道への編入にともなって、国有鉄道籍を得たものである。メーカーでの種別呼称は10-18 1/4D。北海道官設鉄道時代はD2形(9, 8, 12)と称したが、官設鉄道(鉄道作業局)編入後はBb形と称した。1909年(明治42年)の鉄道院の車両形式称号規程制定にともなって、3000形(3000 - 3002)と改番された。 鉄道院200形に動軸1軸を加えて引き伸ばしたような形態で、典型的なアメリカ古典型である。形式番号が示すように、日本の国有鉄道では最小の2-6-2形蒸気機関車であった。また、1899年製の2両と1900年製の1両では蒸気ドームと砂箱の形状が異なっており、1899年製は3ピース型であるが単純なドーム型、1900年製は3ピース型のくびれのある形状であった。蒸気ドームは第2缶胴上、砂箱は第1・第3缶胴上に設置されていた。 先台車と従台車はいずれもビッセル式であったが、先台車は内側式、従台車は外側式であった。鉄道院時代と推定されるが、煙室の延長と、煙突のキャップの撤去が行われている。 1910年(大正9年)8月から樺太庁鉄道に貸し出され、建設用として使用されたが、1915年(大正4年)5月に国有鉄道籍を抹消され、同年9月には、3両とも正式に樺太庁鉄道に移管された。樺太庁鉄道では、形式番号を変更せず使用した。1925年(大正14年)9月に3001,3002が、1926年(大正15年)12月に3000が民間の樺太鉄道に払下げられたが、1941年(昭和16年)に樺太鉄道を樺太庁鉄道が買収したのにともない、庁鉄籍に復帰した。しかし、1943年(昭和18年)の鉄道省編入時にはすでに処分されており、鉄道省への入籍はされていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄3000形蒸気機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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