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モビルスーツバリエーション (MOBILE SUIT VARIATION: MSV) は、バンダイのプラモデルや講談社等の複数のメディアで展開されたガンダムシリーズのメカニックデザイン企画である。その後、本作アニメに登場したモビルスーツなどに対する先行試作機、局地対応型、専用機(パーソナルカスタム機)などのバリエーションの総称となった。なお、「モビルスーツバリエーション」という言葉が長すぎるため、略称のMSV(エムエスブイ)を用いることが多い。 なお本項では、続編企画として予定されていたMS-X(ペズン計画)についても併せて記述する。 == 概要 == シリーズとしての『モビルスーツバリエーション』 (MSV) という言葉は時と場合によって指す範囲が異なるが、おおむね以下の通りである。 # バンダイの''プラモデルシリーズ''としての『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション』。 # 複数のメディアによる連載や資料集で展開された''メカニックデザイン企画''としての『モビルスーツバリエーション』。 # 一年戦争に付属するゲームや漫画、資料集などによるMS・人物設定全てを含める場合の『モビルスーツバリエーション』(MS-X等)。 # 一年戦争以外のMSVシリーズも含む全てを総括した呼称としての『モビルスーツバリエーション』(Z-MSV等)。 以下の表に広義の『MSV』を示す。 最初の『モビルスーツバリエーション』シリーズは、バンダイによって立ち上げられた企画と思われがちだが、実際には講談社の書籍『劇場版 機動戦士ガンダム アニメグラフブック』を原点として、雑誌『テレビマガジン』、『コミックボンボン』、ホビージャパンの書籍『HOW TO BUILD GUNDAM 1&2』、みのり書房の『宇宙翔ける戦士達 GUNDAM CENTURY』などで行われていた「ザクバリエーション」などの展開を基本としている。また、プラモデルシリーズだけの名称という認識も正しくはない。元々、アニメに登場しない知名度の低い機体を販売するためには、雑誌連載や書籍による宣伝活動を欠かすことはできない。そのため、正式には各雑誌における模型や設定の記事と、それをまとめた資料集、そして実際の商品であるプラモデルシリーズを総称したものが、企画名としての『モビルスーツバリエーション』 (MSV) である。 これにより、アニメに登場する機体に対してのバリエーションや、より掘り下げた機体設定、エースパイロットの設定が追加されたことで「一年戦争」という舞台の世界観が広がり、作品自体にも深みが増すこととなった。この事でガンダムという作品から離れつつあった青年層のファンを再び取り込んだ。また漫画とのタイアップにも成功し、若年層を含む幅広い層の支持を得ることに成功した。更に、当時商品化された機体以外にも様々なデザインや文字設定が起こされた〔例えば、ガンダム4号機などは文字設定のみだったが、後になって『M-MSV』でデザインが描き起こされ、更に21世紀になって初めてプラモデル化された。〕。 MSVの成功の結果、後に制作されるガンダムシリーズの各作品においても「モビルスーツバリエーション」(MSV)という手法で多くの機体が作り出された。また、以前に「モビルスーツバリエーション」として作り出された機体や設定がアニメの続編に採用される事も起きるようになった。更に、大河原邦男によるメカニックデザインにより、続編である『MS-X』や、『M-MSV』、『MSV-R』が企画され、また、2000年以降の多くのガンダムシリーズゲームでもMSVによる設定・機体・人物が採用されている。 なお、「モビルスーツバリエーション」に対して、アニメに登場するモビルスーツのことを「モビルスーツオリジナル」 (MOBILE SUIT ORIGINAL: MSO) と呼び、『モビルスーツバリエーション』シリーズ及び『MS-X』シリーズと共通するロゴも作られているが、こちらの呼称はほとんど普及していない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モビルスーツバリエーション」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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