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宇宙要塞(うちゅうようさい)は、宇宙空間における戦闘の拠点となる要塞のことで、SFに登場する架空の軍事施設である。 == 概要 == 一般的なイメージとしては、現実の要塞と同じような戦線防衛や補給を行う前線基地としての役割が期待されている。運用面ではある特定の宙域に静止もしくは一定の軌道上にあり、駐留する宇宙艦隊の補給・出撃の拠点とされている。また、宇宙戦闘機やロボット兵器の運用能力を与えられているケースも多い。 宇宙要塞自体も強力に武装しており、時に惑星をも破壊する超兵器・大量破壊兵器と目される要塞砲(巨大なレーザー砲)を装備したり宙域に配置している。防御の強固さにおいても通常の宇宙艦艇をはるかに凌駕しており、中には攻撃を無効化するバリアーなどの発生装置を組み込んだものも登場する。 宇宙要塞には小惑星などの小天体を改造して軍事施設を組み込んだものから、純然たる人工構築物まで様々なパターンがある。代表例として前者には『宇宙戦艦ヤマト』に登場する白色彗星帝国や都市衛星ウルク、『機動戦士ガンダム』に登場するソロモンやア・バオア・クーなど、後者には『銀河英雄伝説』に登場するイゼルローン要塞や『スター・ウォーズ』に登場するデス・スターなどがある。 しかし、現実世界での近代戦においても要塞が廃れていった様に、宇宙要塞も構築・実用化の暁には極めて運用が難しくなると予想される。宇宙空間は地上よりはるかに広大であり、たとえ防御拠点として要塞を建造したとしても攻撃側は地上よりはるかに容易に要塞の防御範囲を迂回してしまえるからである(作品の設定にもよるが、燃料事情によって宇宙要塞がある宙域をやむを得ず通らねばならないという事もあり得る)。ただ、単なる防御拠点というよりも重防御が施された艦隊の出撃・修理・補給のための拠点と考えた場合、艦隊戦力が健在な限り、十分大きな戦略的価値を有することになる。拠点機能を有しない小規模な要塞を特に宇宙トーチカと呼ぶ作品もあるが、一般的ではない。 劇中では『銀河英雄伝説』におけるイゼルローン要塞のように、「基本的に迂回不可能な宇宙域に存在している」(もしくは迂回という選択肢自体が劇中で明示されない)という設定が多い。 宇宙要塞の建造・運用には当然多大な資金と資源を要する。そのため、作品中では全世界・宇宙規模の覇権を狙う大国(つまり敵方)の強大な富と権勢の象徴として、敵の本拠地・悪の牙城という「役柄」で登場し、主人公勢力が徒手空拳でそれに挑むという構図になることも少なくない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宇宙要塞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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