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機能性胃腸症(きのうせいいちょうしょう、 Functional Dyspepsia 略称:FD)とは、内視鏡検査などでもガンや潰瘍といった器質的疾患が見られないにもかかわらず、胃の痛みやもたれ感、食後の膨満感、不快感など上腹部症状を感じる症状〔大日本住友製薬「胃のもたれや痛みがつづく:「機能性胃腸症」とは」 〕。日本では4人に1人がこのような症状を訴え、うち約3割が医療機関を受診している〔みやけ内科・循環器科 - 町医者の「家庭の医学」 〕。 2007年には当時内閣総理大臣であった安倍晋三が罹患し、この病気を理由に辞任した。 == 概要 == 近年まではこの名称が用いられずに、慢性胃炎、神経性胃炎、胃けいれん、胃アトニ―、胃下垂といった診断名を付けられることが多かった。胃の粘膜などに器質的疾患がないにもかかわらず「炎」という名称を使用することがふさわしくないとの判断からこうした症状をひとくくりにして「機能性胃腸症(FD)」と呼ばれるようになった。通常、胃痛は潰瘍など粘膜の炎症により引き起こされるため、炎症を治療すれば痛みも消失するし、胃のもたれについては食べ過ぎなどによる食物の停滞により生ずるために時間の経過や、あるいは食べる量の減少によって解決されるが、機能性胃腸症の場合は胃の運動機能障害により、胃痛やもたれが引き起こされている。このため抜本的な治療法がない〔。 ある調査では、消化器科の患者の半数が機能性胃腸症であったという報告もあり、胃の病気の中ではごくありふれたものでもある。またストレス、過労などが大きく関与しているといわれ現代病の代表的な例に挙げられる〔。内視鏡検査で明らかな器質的疾患が認められないにもかかわらず、胃もたれ、胃痛、胸やけなど心窩部の不快症状を訴える場合、臨床的には「慢性胃炎」(臨床的“胃炎”)と診断される。欧米ではFD(Functional Dyspepsia)と診断されるが、日本では未だ保険診療病名とはなっていないため、慢性胃炎の診断名で治療される。慢性胃炎にはFDのほか、胃内視鏡検査により粘膜傷害や血管透見所見が認められるケースと、さらに内視鏡的に「慢性胃炎」(内視鏡的胃炎)があり、慢性胃炎はその総称となっている。このため、臨床的に診断や治療が複雑となっている〔おなかのはなし.com「 機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)とは」 〕。 2006年5月のアメリカ合衆国消化器病週間で発表された機能性消化管障害(Functional gastrointestinal disorder)のRomeⅢ分類に、過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome)とともに新たにまとめられた〔証クリニック - 機能性胃腸症」 〕。 == 症状 == 食後のもたれ感、早期膨満感、心窩部痛(みぞおちの痛み)、心窩部灼熱感が主な症状で、吐き気、おう吐、げっぷなど〔アステラス - なるほど病気ガイド「機能性ディスペプシア(FD)」 〕。 以下の3つのタイプに分けられる。日本では運動不全型が全体の約6割を占めている〔。 *運動不全型 - 吐き気、おう吐、腹部膨満感、食欲不振、胃もたれなどの主症状。 *潰瘍型 - 空腹時や夜間に起こるみぞおちの痛みが主症状。 *非特異型 - 上記2つの型のいずれにも分類できず、常にいずれかの症状をもつ〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「機能性胃腸症」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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