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櫛笥通[くしげどおり] 櫛笥通(くしげどおり)は、京都市の南北の通りの一つ。北は松原通から、南は十条通まで至る。途中、木津屋橋通-九条通の間が梅小路公園、JR東海道本線、東寺などによって中断する。 平安京の櫛笥小路に相当する通りである。全長約1.8キロ。 == 概要 == 通りの名は、平安時代この地に「櫛笥大納言」という人物が住んでいたことに由来する〔千宗室・森谷尅久監修 『京都の大路小路』、小学館、1994年、88-89頁。〕。開通当時は一条通-九条通間を走っていたが、平安京の大内裏や神泉苑の建設、平清盛の邸宅である西八条殿、後には豊臣秀吉による聚楽第の造営によって相次いで分断された。聚楽第の廃城後、江戸時代に二条城の周辺地域の整備が行われると、かつての通りに相当するように、城より北にあたる区間に日暮通が、南の区間に神泉苑通が開通する〔千宗室・森谷尅久監修 『続・京都の大路小路』、小学館、1995年、54-57頁。〕。櫛笥通はそれよりさらに南の区間のみの通りとなるが、明治以降も東海道本線梅小路貨物駅(現在の梅小路公園)などでさらに分断され、道幅の狭さもあって現在はあまり目立たない通りとなっている。 通りは松原通-五条通間が南行き、五条通-七条通間が北行き、中断区間を越えて九条通-十条通間が南行きの一方通行となっている。沿道は住宅や商店が密集しているほか、通りの北端の中堂寺西寺町界隈には寺院が多く立地する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「櫛笥通」の詳細全文を読む
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