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(n) oft-repeated descriptive epithets in poetry =========================== ・ 歌 : [うた] 【名詞】 1. song 2. poetry ・ 歌枕 : [うたまくら] (n) oft-repeated descriptive epithets in poetry ・ 枕 : [まくら] 1. (n,n-suf) pillow 2. bolster
歌枕(うたまくら)とは、古くは和歌において使われた言葉や詠まれた題材、またはそれらを集めて記した書籍のことを意味したが、現在はもっぱらそれらの中の、和歌の題材とされた日本の名所旧跡のことをさしていう。 == 解説 == 和歌は古くは、漢語や当時の日常会話で使われる表現、また俗語の類などを出来るだけ避けるようにして詠まれていた。その姿勢はすでに奈良時代の『歌経標式』において「直語を以って句を成す、都(すべ)て古事に無し」とあり、「直語」というのは当時の日常会話に近い表現という意味で、和歌においてそのような表現は古くから用いられないものだということである。そうして和歌の表現が洗練されてゆくうちに、和歌を詠むのにふさわしいとされる言葉が次第に定まっていった。それらの言葉が歌枕であり、その中には「あふさかやま」(逢坂山)や「ふじのやま」(富士山)、「しほがま」(塩竈)などといった地名も含まれる。歌枕の「枕」とは、常に扱われる物事また座右に備えるものといった意味だとされ、『枕草子』の題名の「枕」もこれに関わりがあるといわれるが、その枕というのが寝具の枕に拠るのか、または違うものからその語源がきているのかは不明である。 『古今和歌集』の仮名序には文章の終り近くに、「それまくらことば、はるのはな にほひすくなくして、むなしきなのみ あきのよのながきをかこてれば…」とある。これは紀貫之が自分たち撰者のことについて述べたもので、自分たちが和歌に用いる言葉は、いつも春の花のような美しさに乏しく、歌詠みと世間から呼ばれながらもその実力の伴わない有様に、長い秋の夜も眠れずに悩んでいるということであるが、この「まくらことば」というのは今でいう枕詞のことではなく、和歌において通常使われる言葉すなわち歌枕のことである。 ただしこの古い時代の歌枕には、現在でいうところの枕詞も含まれた。平安時代の僧侶で中古三十六歌仙の一人でもある歌人の能因法師は、『能因歌枕』という書を残している。これは当時の歌枕とされる言葉を集めたものであるがそこには、 :「道 たまほこといふ、(以下略)」 :「夜 ぬばたまといふ、またくらし、ぬまたまといふ、むばたまといふ」 :「山 あしびきといふ、しなてるやともいふ、(以下略)」 など、現在でいう枕詞の例が見られる。当時はこれらも歌枕と称していたのである。なお能因の作には他にも『諸国歌枕』(別名『坤元儀』)という地名の歌枕を集めたものがあったらしいが現存しない。こういった歌枕を集めたものは貫之も撰していたといわれ、藤原公任にも今は伝わらないが『諸国歌枕』なる著作があったという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「歌枕」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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