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正則基数 : ミニ英和和英辞書
正則基数[せいそくきすう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ただし, せい, しょう]
 【名詞】 1. (logical) true 2. regular 
正則 : [せいそく]
  1. (adj-na,n,adj-no) correct 2. proper 3. formal 4. regular 5. systematic 6. normal 
: [き, もとい]
 【名詞】 1. basis 
基数 : [きすう]
 【名詞】 1. cardinal number 2. base 3. radix
: [すう, かず]
  1. (n,n-suf) number 2. figure 

正則基数 : ウィキペディア日本語版
正則基数[せいそくきすう]
集合論において、正則基数(regular cardinal)とは、その共終数がそれ自身である基数のこと。
簡単に言えば、正則基数は小さいパーツの少ない集まりに分割できないものである。
(この状況は選択公理を仮定しない文脈ではもっと複雑である。
そのような場合、全ての濃度が整列集合の濃度とは限らなく、
上記の定義は整列集合の濃度のみに対してなされる。)
選択公理を仮定するときは、いかなる濃度も基数になり、無限基数 \kappa
正則であることは \kappa 未満の基数の \kappa 未満個の和では
表せないことと同値になる。
また、無限基数 \alpha が正則なのは、それが極限順序数
より小さい順序数の順序型\alpha 未満の集合の極限にならないことと同値である。
正則な順序数は:en:initial ordinalである。しかし、initial ordinalだからといって
正則であるとは限らない。
正則でない整列無限集合の濃度は特異基数と呼ばれる。
有限順序数に対しては普通、正則や特異と言った呼び方はしない。
== 例 ==

\omega 未満の順序数は有限順序数である。有限順序数の有限列は最大元をもつ。
だから \omega\omega 未満の順序数による
順序型 \omega 未満の列の極限にはならない。
なので、 \omega は正則順序数である。 \aleph_0 は正則濃度である。
そのinitial ordinalである \omega が正則だからである。
直接に正則性を示すこともできる。有限基数の有限個の和はそれ自身有限だからである。
\omega+1\omegaの次の順序数で極限順序数でないから特異順序数である。
\omega+\omega\omega の次の極限順序数である。
これは \omega, \omega+1, \omega+2, \omega+3,…といった順序型 \omega の列の極限であり、特異順序数となる。
\aleph_1\aleph_0の次の濃度である。
\aleph_1 未満の基数は高々可算な基数である。選択公理を仮定すると、
可算集合の可算和は可算集合である。
ゆえに、\aleph_1 は可算集合の可算和で書けないので正則である。
\aleph_\omega\aleph_0,\aleph_1,\aleph_2, \aleph_3, …
の列の次にくる濃度である。これのinitial ordinalは \omega_\omega
\omega,\omega_1, \omega_2, \omega_3,…
の極限である。この列の順序型は \omega だから \omega_\omega,\aleph_\omega は特異である。
選択公理を仮定すると、 \aleph_\omega は最初の無限特異濃度である
(最初の無限特異順序数は \omega+1 であった)。
特異基数の存在を証明するには置換公理が必要である。
ツェルメロの集合論では \aleph_\omega の存在性は証明できない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「正則基数」の詳細全文を読む




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