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歯擦音化(しさつおんか、Assibilation)とは、子音が歯破擦音または歯擦音に変化すること。 歯茎破裂音(t、d)や軟口蓋破裂音(k、g)の口蓋化に引き続き擦音化が起きた例は、多数の言語の歴史に見られる。例えば、 *ラテン語 ci → 俗ラテン語(・イタリア語) → フランス語 *ラテン語-tio → 俗ラテン語(イタリア語-zione) → フランス語-tion また高地ドイツ語の第二次子音推移(破裂音の破擦音・摩擦音化)の一環として次のような歯擦音化がある。 *英 ten - 独 Zehn *英 water - 独 Wasser ==日本語== 日本語では中世にチ・ヂ・ツ・ヅに擦音化が起こった。それ以前はti・di・tu・duという発音だったと考えられている。その後多くの方言でさらにジ・ズも破擦音化したため、ジとヂ、ズとヅの区別がなくなった(四つ仮名)。 チ・ヂの擦音化は口蓋化の進展によると解釈できる。ツ・ヅのみの擦音化は他言語に類例が少なく(上記の第二次子音推移は後の母音に関係なく起きている)、理由は明確でないが、日本語のウ段は円唇性が低い狭母音であること(特にス・ツで顕著)との関係や、ツの母音の無声化に関係してサ行(シ・ス)と並行的に擦音化した可能性などが論じられている。〔高山知明、タ行ダ行破擦音化の音韻論的特質〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「歯擦音化」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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