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『死ぬ瞬間』(On Death and Dying)は医師のエリザベス・キューブラー=ロスの著書。1969年に発表され大きな話題となった。日本では川口正吉の訳で読売新聞社より1971年に刊行された。 == 概要 == 巻頭に「わたしの父 および セップリー・ブッチャー の思い出に捧ぐ」と記されている。 1965年、キューブラー=ロスはシカゴのビリングス病院で「死とその過程」に関するワークショップを開始する。その中で死病の末期患者約200人との面談内容を録音し、死にゆく人々の心理を分析し、文面に顕したものである。地名、人名、その他プライバシーは伏せられているが、おおよそインタビューの内容は要約・編集されず、冗長であってもそのままにナマに記された。インタビューに際して、患者に対しキューブラー=ロスはまず許しを求め、このように切り出す。 「わたしたちは特別のお願いでここに来ました。N牧師とわたしは重病で死にかかっている患者について、もっと知りたいと考えているのです」 婉曲な表現は使わず、「死にかかっている」という直截な言葉を使用した。 キューブラー=ロスは死の意味をここであえて哲学的に探ろうとはしない。本書の意図ではないからであるが、一方「死ぬ人が”平和と威厳”をもって死ぬ権利がある」と主張する。この死に臨んだ静かな境地をキューブラー=ロスは「デカセクシス(Decathexis)」と呼んだ。自分自身を周囲の世界とのかかわりから引き離すというような意味である。これは日本語の”解脱、涅槃の境地”、”無我の境地”などに該当する。このときに患者は頻繁に短い間隔で新生児のようにウトウトとまどろむ必要があると説く。この時期は、短くて数時間、通常数日、長ければ数週間続くことがあるという。その後、臨終が来る。仏教では相当な修行を積み到達する涅槃も、キューブラー=ロスは凡人でも周囲の人々の愛と協力があればデカセクシスに容易に到達できるとする。また、愛と協力の本質はコミュニケーションであるとした。 本書を執筆した段階では、著者はまだ「死後の生」を語ってはいなかったが、後にキューブラー=ロスは死後の生や輪廻転生について積極的に語るようになる。このため、一部でオカルトだとする批判を受けることとなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「死ぬ瞬間」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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