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死のう団事件(しのうだんじけん)は、法華経系統の新宗教「日蓮会」の青年部「日蓮会殉教衆青年党」(通称「死のう団」)を巡る、一連の騒擾事件。1933年7月2日に、集団で「死のう死のう」と叫びながら行進して逮捕されたことに端を発し、当初は「死のう団事件」は、この事件のことを指していた。しかし約3年半のちの1937年2月17日、彼らのうち5名が国会議事堂など5ヶ所で割腹を図る事件が発生するに及び、一層大きな衝撃を社会に与えた。そのため、この割腹事件をもって「死のう団事件」と称することが多い。 なお、事件当時の漢字、仮名表記に従えば「死なう團事件」となるが、本項では新漢字、新仮名遣いで「死のう団事件」とする(日本史上の有名な事件をまとめた書籍の一部には「死なう団」の表記もある)。 ==背景== ===日蓮会=== 日蓮会は、東京府荏原郡蒲田村出身の江川桜堂、本名江川忠治(1905年 - 1938年)が1927年に創立した新宗教である。 既成宗教の頽廃、そして国家権力に対する日蓮宗の妥協的態度に激しい怒りを覚えていた江川は、日蓮宗の教義の一切を排し、「日蓮上人に直参する(直々に教えを乞う)」と称して、日蓮の遺文そのものを教義とする団体を形成、自らは盟主に就任した。彼らは、蒲田に建設した「日蓮会館」を拠点として、積極的に辻説法を行った。発足当初は勉強会に近かった日蓮会であったが、既成宗教を悪し様に罵るその布教活動は大衆の人気を博し、信者に加わる者も現れ始めた。最盛期の1931年頃には、500名ほどの信者を擁していたとみられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「死のう団事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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