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【名詞】 1. lethal radioactive fallout 2. atomic dust =========================== ・ 死 : [し] 1. (n,n-suf) death 2. decease ・ 死の灰 : [しのはい] 【名詞】 1. lethal radioactive fallout 2. atomic dust ・ 灰 : [はい] 【名詞】 1. ash
放射性降下物(ほうしゃせいこうかぶつ、)またはフォールアウト()〔爆発で生じた物質がいったん上空に舞い上がった後、地上に「降下する」ことからフォールアウトと名づけられた。爆発地点から遠く離れた所に落下するものを放射性降下物といい、爆発地点に落ちてきたものを戻り降下物という。〕とは核兵器や原子力事故などで生じた放射性物質を含んだ塵を言う〔服部(2001) 〕。広域な放射能汚染を引き起こす原因はこの放射性降下物である。 一般には死の灰という俗称で知られる〔カール・セーガンらは、全面核戦争の際には、大量に発生した放射性降下物が大気中に拡散し、太陽光線を遮る影響で「核の冬」が起きると主張している。〕。日本では第五福竜丸事件が有名である。 == 概要 == 核実験については、米ソを中心として大気中での核実験が1950年代から1963年に部分的核実験禁止条約が締結されるまで行なわれた〔1945年7月16日にアメリカで人類最初の核実験であるトリニティ実験が実施された。その後、日本への実戦使用を経て、第二次世界大戦後はマーシャル諸島のビキニ環礁やエニウェトク環礁と合わせて67回の核実験を行い、米国のネバダ州では928回行われたと言われる。〕。その結果として、ウラン・プルトニウムの核分裂で生じた核分裂生成物が地球環境に拡散し、地上に降下して土壌や水環境中に微量に存在することとなった〔核分裂生成物の中でも半減期の長い137Cs(30年)、90Sr(28.8年)そしてプルトニウムの放射性同位元素(239Pu、240Pu)などは、1990年代においても各地で有意に検出されていた。 草間(1995) p.68〕。そのような核実験などを原因として降下してくる核分裂生成物を放射性降下物(フォールアウト)と呼ぶ。なお、放射性降下物が発生する原因としては原子爆弾、核実験、原子力関連施設事故などがある。 放射性降下物が原因である大きな被曝事件としては、1954年に発生した遠洋漁船第五福竜丸がビキニ環礁での核実験の際、船員が被爆し帰国後死亡した第五福竜丸事件がある〔船員は多量の放射性降下物を被曝したと日本人医師団は主張したが、米国側は「放射能よりもむしろサンゴの塵の化学的影響」として放射線障害を否定した。〕。 ;原子力発電所事故に伴う放射性降下物(fallout from nuclear power plant accidents) 原子力発電所の原子炉が事故を起こすと大規模な災害となることがある〔日本においては、原子力防災の際の体制については『原子力発電所等周辺の防災対策について 』で決められている。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「放射性降下物」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nuclear fallout 」があります。 スポンサード リンク
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