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残丘[ざんきゅう]
残丘(ざんきゅう)は、断層運動や浸食によって、周囲から取り残され孤立した丘のこと。緩やかな準平原の中に存在する。累層が順序良く重なる地帯では、地形輪廻のような浸食を受けても、取り分けて目立った残丘は発生しにくい。逆に、断層運動などの地殻変動で累層が切断されたり折り曲げられたりした地帯では、場所によって浸食の度合いが異なるために残丘が発生しやすい。 == 呼称 == 北米ではモナドノック(英:monadnock)ともいう。これは、ニューハンプシャー州南部にあるモナドノック山(Mount Monadnock)から採られ、地質学者の間で用いられるようになった言葉である〔Raymo, Chet and Maureen E. (1989) ''Written in Stone: A Geologic History of the Northeastern United States.'' Globe Pequot, Chester, Connecticut.〕。モナドノック山自体は、アベナキ族(Abenaki)の言葉で(頂部が)平坦な山を意味する"menonadenak"あるいは孤立した山を意味する"menadena"から名づけられた〔"Vermont Soils with Names of American Indian Origin " United States Department of Agriculture, Natural Resources Conservation Service. Retrieved January 6, 2008.〕。 また、世界的にはインセルバーグ(独:inselberg、インゼルベルク)と呼ぶことが多い。これは「島状の山(島のような形状をした山)」を意味し、アフリカ南部で同様の地形を多数発見したことを受けて、ウィルヘルム・ボルンハルト(Wilhelm Bornhardt)が1900年に提唱した〔Holmes, Arthur '' (1978). Holmes Principles of Physical Geology '' Taylor & Francis: New York.〕。ただし、インセルバーグは乾燥帯において顕著な地形を指して名付けられたものであり、モナドノックとは定義が少し異なる。1972年には「なだらかな傾斜をもった周囲の地形から飛び出した、急な斜面をもつ丘」と定義され、ビュートを含む。〔 Gerrard, John (1988). ''Rocks and Landforms '' Routledge: Florence, Kentucky.〕。 アフリカの南部や中部では、これらと同じような形状の花崗岩の丘をコピエ(蘭:kopje)と呼ぶ。これはもともと、アフリカーンス語の"koppie"に由来する〔''Webster's New Explorer Dictionary of Word Origins'' (2004). Federal Street Press: New York. 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「残丘」の詳細全文を読む
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