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残飯シチュー(ざんぱんシチュー)は、太平洋戦争終戦直後(1945年〈昭和20年〉から1946年〈昭和21年〉頃)の日本の闇市で提供されていた料理の一つ。「シチュー」とは名ばかりで、当時の日本を占拠していた連合国軍最高司令官総司令部(以下、進駐軍と略)の残飯を再利用したものだが、東京都など各地の闇市で大変な人気を呼んだ。 == 概要 == 進駐軍の食堂から出た残飯が非正規のルートで闇市へ運ばれ、これを大鍋にあけ、水を加えて煮込み直すことで作られており、調理器具は鍋の代りにドラム缶が用いられることもあった〔。そのほかに手を加えることといえば、せいぜい量を増すために刻んだタマネギなどを加えるか、調味料として塩を加えるか〔〔、腐敗防止のために砂糖やカレー粉を加えるといった程度であった。調理の手間はほとんどないが、当時としてはこれが正当な調理法であった〔。値段は1杯10円程度であった〔。名称は「栄養シチュー〔」「ホルモン・シチュー〔」「ゴッテリシチュー〔」「栄養スープ〔」などとも呼ばれた。 戦後の世相を綴った小説『自由学校』には、この残飯シチューのことが「戦後シチュウ」の名でリアルに描写されている。それによればひどく熱く、どろどろとした食感の濃い汁の中に、豚肉らしき塊、コンビーフ、鶏肉の骨、ジャガイモ、ニンジン、セロリの根、包装の銀紙の貼りついたままのチーズ、缶詰らしきトウモロコシ、グリーンピース、マッシュルーム、アズキ、うどんの欠片などが入っており、肉の量が非常に多く、戦前の安物の洋食のシチューよりはるかに上等だったとある〔。 実際に食べた者の体験談によれば、肉や野菜の欠片、コンビーフ〔〔、ハンバーグの欠片〔、チーズ、ジャガイモ〔、うずら豆〔、スパゲッティなどの混ざった残飯を〔、原型を留めないほど煮込んだもので、油気が大変強いものであった〔〔。食べ物ならまだしも、チューインガムのかす〔、セロファンの欠片〔、たばこの空き箱〔、たばこの吸い殻、スプーンが入っていたともいい〔、挙句には使用済みのコンドームが入っていたという話もある〔。味については「美味〔〔〔」という意見もあれば「食えた代物ではなかった〔」との意見もあるなど、人によって評価が大きく分かれている〔。元が残飯だけに、特有の饐えた臭気があり〔、時間が経つにつれて酸味が漂ったともいう。 真偽のほどは不明だが、これを精選したものが銀座で高級フランス料理と称して提供されていたともいい〔〔、前述の『自由学校』によれば、ねっとりと甘く、油濃く、動物性の汁粉のような腹の張る味と述べられている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「残飯シチュー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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