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(n) everyday articles which have come to be regarded as folk art =========================== ・ 民 : [たみ] 【名詞】 1. nation 2. people ・ 民具 : [みんぐ] (n) everyday articles which have come to be regarded as folk art ・ 具 : [ぐ] 1. (n,n-suf) tool 2. means 3. ingredients 4. counter for armor, suits, sets of furniture (armour)
民具(みんぐ)とは、民衆(柳田國男のことばでは常民)の日常生活における諸要求にもとづいてつくられ、長いあいだ使用されてきた道具や器物の総称。渋沢敬三によって提唱された学術用語である〔『新和英中辞典 第4版』(研究社)には「民具」の項目がなく、『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)では「民具」の英訳として''articles for everyday use''とあることから、英語には「民具」を示す適当な単語はないものと考えられる。〕。 == 定義と分類 == 「民具」の用語は、さまざまな立場からの定義がなされているが、だいたいは冒頭のように、人びとが生活の必要から製作し、使用してきた古風な器具や造形物の総称とみなすことができる。いわば日用品とほぼ同義の言葉であるが、一般的には、機械によって大量生産された製品を除外する。 日本常民文化研究所の前身であったアチック・ミュージアム〔「屋根裏の博物館」という意味。〕では、「民具」を、きわめて広い対象をあらわす概念としている。その分類案は以下のとおりである〔『民俗学辞典』(1951)〕。 #衣食住に関するもの ##家具…室内器具や寝具なども含む ##灯火用具…灯火器、発火具、ある種の燃料を含む ##調理用具 ##飲食器具 ##衣服 ##履き物 ##装身具 ##出産・育児具 ##衛生・保健用具…これには民間療法に必要な用具および材料を含む #生業に関するもの ##農具 ##山樵用具 ##狩猟用具 ##漁撈用具 ##紡織、染色に関するもの ##畜産用具…博労関係のものを含む ##交易用具 #通信・運搬に関するもの ##運搬具 ##行旅具 ##報知具 #団体生活にかかわるもの…若者宿の道具や地割道具を含む #儀礼に関するもの ##誕生より成年式までのもの ##婚姻関係のもの ##厄よけに関するもの ##年祝いに関するもの ##葬式や年忌に関するもの #信仰・行事に関するもの ##偶像 ##幣束類 ##祭具および供物 ##楽器 ##仮面 ##呪具 ##卜具 ##祈願具 #娯楽・遊戯に関するもの #玩具・縁起物 なお、これらのうち、信仰に直接かかわる用具や玩具を除外して「民具」と呼ぶ場合もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「民具」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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