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俗ラテン語(ぞくラテンご、 セルモー・ウルガーリス、)は、ロマンス語の祖語で、ローマ帝国内で話されていた口語ラテン語のことである。ローマ帝国崩壊後、地方ごとに分化し現在のロマンス諸語になった。 古代ローマから現代にかけて使用されてきたラテン語は基本的に文献に残る文語(古典ラテン語)のことであるが、これに対し口語、つまり民衆の話し言葉があったことが文献に残されており、これを俗ラテン語という。ただし、「俗」を意味するvulgarという言葉には「下品な」、「粗野な」、「卑しい」などの意味があるため、「民衆ラテン語」 (Popular Latin) 、「ロマンス祖語」(Proto-Romance)などの用語を主張する学者も多い〔「民衆ラテン語」 (Popular Latin)という名称を提唱しているのは主にラテン語研究者で、「ロマンス祖語」(Proto-Romance)という名称は主にロマンス語研究者によって提唱されている。〕。 なお、 とは「日常の言葉」の意味の古典ラテン語であり、下記の音韻の変化に従えば俗ラテン語では (セルモー・ヴォルガレ)となる。 == 音韻 == === 母音の変化 === 古典ラテン語には短母音 a, e, i, o, u, y、長母音 ā, ē, ī, ō, ū, ȳ、二重母音 ae, au, oe, ei, ui, eu がある。俗ラテン語では * 母音の長短の消失 : ā > a、ē > e、ī > i、ō > o、ū > u、ȳ > i * 二重母音の単母音化 : ae > e、oe > e、au > o * 短母音の広音化 : i > e、u > o; > 、 > * Y の平唇化 : y > i、ȳ > i が生じ、右表のようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「俗ラテン語」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Vulgar Latin 」があります。 スポンサード リンク
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