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ゴム気球(ゴムききゅう、あるいはMeteorological balloon)とは気象観測などに用いられる球体のゴム製の気球である。気象観測用ゴム気球(きしょうかんそくようゴムききゅう)とも呼ばれる。 ==概要== ゴム気球とは、伸縮性の大きい球体のゴム製の気球のことで、主に水素やヘリウムガスを注入したガス気球としてラジオゾンデ、レーウィンゾンデ、GPSゾンデなどの高層気象観測機材を付けて飛ばしたり、測雲気球・測風気球の観測や各種の環境調査で飛ばされる。 ゴム気球は気球の形状や重量の違いが上昇速度や風速などの観測に影響が出てくることから、一般に形状が球状であり、またゴム気球のサイズは本体の重量(グラム数)表記で、一般には30g気球から 3000g気球〔破裂時の直径は1.2m - 9mといわれている。〕と多くの種類が使われており、 観測する目的と観測対象の高度により使用するゴム気球が選択される〔一般にグラム数の多いものほど気球が高層まで到達しペイロード(観測機器など気球に搭載可能な重量)も大きくなる。概ね100g以下のものは目視で観測できる低層(高度1000 - 3000m程度)の気象観測、それ以上のものはレーウィンゾンデなど観測機器を搭載する高層気象観測の用途に使われる。〕。 また、同じ規定重量のゴム気球でも気球に入れる浮揚ガスの浮力の大きさの違いにより上昇速度が変わる〔『測風気球浮力表(水素ガス使用時)』「測風気球観測常用表」高層気象台編、高層気象台、1922年(21コマ)(国立国会図書館・近代デジタルライブラリー で閲覧可能)〕ため、毎回規定の浮力となるまで浮揚ガスを注入して用いられる。 ゴム気球の色は乳白色が主だが、目視で飛翔気球を追跡する測雲気球・測風気球観測や、イベント装飾など多目的用途向けに着色されたものもある。 原料は天然ゴムのほか、高層観測用途に作られたゴム気球では天然ゴムに特性が近く耐候性があるクロロプレンゴムラテックスなどの合成ゴムも使われるが、これは天然ゴムが上空の紫外線やオゾン層などの劣化を受けやすいためである。 ゴム気球は通常は高層気象観測など高信頼性を求められる用途に用いられるため、工場で製品の品質管理が十分に行われるが、使用時には信頼性を高めるためには1日もしくは1回限りで処分することが望ましい。 気象観測用ゴム気球は世界でも数社の企業でしか製造を行っていないが、日本では気球製作所やトーテックス(TOTEX)が製造している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ゴム気球」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Weather balloon 」があります。 スポンサード リンク
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