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水島地域(みずしま ちいき)は、岡山県倉敷市の行政上の地域区分である。同市の中南部に位置し、同市市役所の水島支所の管轄域に相当する〔倉敷市は平成23年3月に策定した「都市計画マスタープラン」の「地域別まちづくりの方針<地域別構想>」において、水島支所管轄エリアを水島地域と設定している。〕。 かつての同県浅口郡連島町および児島郡福田町であったエリアに加え、両地沖合の干拓・埋立地および旧東高梁川廃川地における新開地からなる。 == 概要 == 水島臨海工業地帯の中枢部を有することで知られ、現在人口約90000人、面積は約2,514haで倉敷市総面積の約7%を占め、人口密度が高い地域である〔みずしま財団 〕。 市内の本庁直轄および支所管轄各地域は、中心市街地が近世以前からの古い歴史的集落に起源があるのに対し、当地域の中心市街地は近代において計画的に造成された新しい街であるのが特徴的である〔岡山県大百科事典編集委員会編集『岡山県大百科事典』(1979年)山陽新聞社〕。 また市内主要4地域のうち、倉敷・玉島・児島は現行倉敷市施行以前は市であったが、当地域は3地域と異なり、市であった時期はなかった。しかしながら、市と同等並の人口規模と都市機能を有する〔。 当地域は元は浅口郡連島町・児島郡福田町の2町であった。両町の間にはかつて現・倉敷市酒津で分岐した(それより古くは現・総社市清音古地で分岐)東高梁川の河口部があり、川の東に福田、西に連島があり、連島の西には西高梁川(現行の高梁川)の河口部があった。なお、連島の西の対岸は当時の玉島市であった〔。 大正期の高梁川の大改修工事で東高梁川が廃川となり、河口部には広大な廃川地が生まれた。さらに河口廃川地の沖合を順次干拓・埋め立てて造成していき、それらの廃川地・干拓地・埋立地を次第に整備して生まれたのが当地域の中心市街地と水島臨海工業地帯中枢地(A・B・D地区)であり、この新開地を狭義での水島地区と呼ぶ〔巌津政右衛門 『岡山地名事典』(1974年)日本文教出版社〕。 前述の水島臨海工業地帯が当地の代名詞的な存在で、規模も非常に大きいため、水島の産業は工業一辺倒のイメージが先行しているが、実際は農業も非常に盛んである。水島新開地の開発以前は、連島・福田両町は農業が主産業であった。新開地やその周辺は市街化が進み農地が激減しているが、それよりも郊外には現在も農地が多い。現在では特に、鶴新田地区では近世よりその土壌を生かしたレンコン栽培が盛んであり、連島の江長地区では高梁川廃川地の土質を利用したゴボウ栽培が盛んで、当地の代表的農産物としてブランド化している。他にもショウガなども主産物である。その一方で、新開地開発以前は、綿花・イグサなどの農産物やそれらの加工品、また当地のアシを使った簾、さらには漁業なども代表的な産業であったが、現在では市街化とともに衰退している〔〔下中直也 『日本歴史地名体系三四巻 岡山県の地名』(1981年)平凡社〕。 水島には生産緑地として約593haの農地があり、工業と同時に農業も盛んである点は他の工場地帯とは大きく異なる〔。 当地の発展は、工業地帯の発展とともにあり、戦後の高角度経済成長とともに水島工業地帯が大きく発展すると、大気汚染や海水汚染などの公害問題が発生した〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水島地域」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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