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water-vascular system =========================== ・ 水管 : [すいかん] (n) water pipe ・ 系 : [けい] 1. (n,n-suf) (1) system 2. lineage 3. group 4. (2) type of person 5. (3) environment 6. (4) medical department (suf)
水管系(すいかんけい)は、棘皮動物の体内に見られる構造の一つである。体内を走る管であり、その内部には外から取り入れられた海水が流れる。呼吸や循環などの役割を持っている。 == 概要 == 水管系(water vascular system)は、棘皮動物に固有の器官系である。体内に伸びる管のつながりであり、内部の液体が物質輸送に関わる点、内部の液体に浮遊細胞がある点などで血管系にも似るが、内部の液体が外の海水を取り込んだものである点で大きく異なる。また、ここから体外に伸びる管が管足といわれ、摂食や呼吸、時には運動に関わる点も独特である。ちなみに棘皮動物では全般に血管からなる循環系に退化傾向が強い。いわば棘皮動物は体腔内に外海の水を直接に流し込んでいる動物である。 類似のものに胃水管系があり、これは刺胞動物に見られる。やはり体内に張り巡らされた管からなるもので、その各部分では放射水管や環状水管など似た名で呼ばれる部分もあるのでややこしいが、全く異なるものである。胃水管系は消化管につながる器官系であり、それに対して水管系は体腔に由来する。 水管系は棘皮動物に特有のものであり、それが存在することは棘皮動物である証拠と見なされる。例えば化石においてもそうである。実際には水管系そのものは化石に残りがたいが、そこから出る管足はその骨板に穴を開けて出る上、その配列も下記のように独特なので、そのような穴のある骨板がそれに類似のパターンで体表面に列をなしていたり、あるいは溝の中に並んでいることが確認されれば、棘皮動物と判断される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水管系」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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