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ヒルコ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)は、日本神話に登場する神。蛭児とも〔蛭児 日本人名大辞典〕。 == 神話の記述 == 『古事記』において国産みの際、イザナギ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)との間に生まれた最初の神。しかし、子作りの際に女神であるイザナミから先に男神のイザナギに声をかけた事が原因で不具の子に生まれたため、葦の舟に入れられオノゴロ島から流されてしまう。次に生まれたアハシマと共に、二神の子の数には入れないと記されている。棄てられた理由について『古事記』ではイザナギ・イザナミ二神の言葉として「わが生める子良くあらず」とあるのみで、どういった子であったかは不明〔童子神の変容-水蛭子から夷三郎殿へ 中村一基、岩手大学教育学部研究年報第51巻第1号(1991年10月)〕。後世の解釈では、水蛭子とあることから水蛭のように手足が異形であったのではないかという推測を生んだ〔。あるいは、胞状奇胎と呼ばれる形を成さない胎児のことではないかとする医学者もある〔水蛭子神話論攷 原田信一、駒澤大学文学部研究紀要52、1994-03 〕。 『日本書紀』では三貴子(みはしらのうずのみこ)の前に生まれ、必ずしも最初に生まれる神ではない。書紀では、イザナミがイザナギに声をかけ、最初に淡路洲(淡路島)、次に蛭児を生んだが、蛭児が三歳になっても脚が立たなかったため、天磐櫲樟船(アメノイワクスフネ。堅固な楠で作った船)に乗せて流した、とする。中世以降に起こる蛭子伝説は主にこの日本書紀の説をもとにしている〔。 始祖となった男女二柱の神の最初の子が生み損ないになるという神話は世界各地に見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒルコ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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