|
『水護墓』(みずもりはか)は、2002年6月のインターネットコンテストパークにおいて銅賞を受賞したRPGツクール2000製のダウンロードゲーム。本作の前半部はビジュアルノベル形式となっているが、後半部はキャラクターを操作して探索を行うアドベンチャーゲームとなっている。 百舌鳥古墳群の遺跡を訪れた「大阪地学協会」の研究員である松田と今岡が、落盤の発生によって古墳の地下に転落し、脱出のために遺跡の探索を開始するというストーリーになっている。そしてプレイヤーの選択によって変化する複数のエンディングデモが用意されている。 作者である茶林小一は、自身の好きな『スウィートホーム』のような「探索もののゲーム」を作りたいと思っており、また当時は写真撮影に凝っていたため「写真を使ったノベルゲーム」を作りたいとも考えていたことから、2部構成のゲームになったと述べている〔。そして本作について、「リアリティない虚構の中にどれだけ上手くリアリティというものを出せるかという点」に気を遣った作品であるとしている〔インターネットコンテストパーク 月間受賞作品紹介【2002年6月 その2】 デジタルファミ通ホームページ〕。 前述したように本作はインターネットコンテストパークにおいて銅賞を受賞しており、「『実在する遺跡』というモチーフと、ノンフィクションテイストな設定がうまくマッチしていて、知的好奇心をくすぐられる」と評され、また「キャラクターを操作させてプレーヤーをストーリーに参加させたり、途中の行動しだいでエンディングが変化するなど、デジタルノベルというジャンルを活かした演出」についても評価された。そして「ほかの作品と比べると、アピール性に乏しい印象は受けるものの、洗練された文章とストーリーテリングのうまさは一見の価値アリ」と評されている〔。 ベクターの「新着ソフトレビュー」では、「さまざまな伏線が張られており、これらの情報を無理なくプレイヤーに与えるために、デジタルノベル形式を利用している点」について評価され、また「遺跡が作られた謎を解明することと、プレイヤーと今岡の掛け合いを楽しむのがメインだと思われる」として、難易度の高くないゲームバランスについても評価されている〔水護墓 - 新着ソフトレビュー ベクター 2003年5月24日〕。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水護墓」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|