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氷島(ひょうとう、Ice island)とは、北極海に浮かんでいることのある、表面は岩や砂や礫で覆われていたり、同じく表面にコケが生育している場合もある、氷でできた浮島である。したがって、定位置に存在しているわけではなく、また融解して消滅することもある。なお、流氷などは氷島とは言わない。 == 概要 == 地球の北極付近では、それまで知られていなかった島を発見しても、後日同じ場所を訪れてみると、発見したはずの島が跡形も無く消えているということが起こる、すなわち「幻の島」が存在することが古くから知られていた 〔 国立極地研究所 編集 『南極・北極の百科事典』 p.426 丸善 2004年3月30日発行 ISBN 4-621-07395-8 〕 。 無論これは幻を見たわけではない。実際は巨大な氷塊なのだが、その表面が岩や砂礫で覆われていたり、その表面にコケが生育していたりするので、まさかこれが氷でできた浮島だとは思わずに、本物の島だと思い込んでしまったのが、この幻の島の正体である。氷島の表面がこのようなことになっているのは、氷島は海氷を起源としておらず、氷河を起源としているからだ。氷島は、降り積もった雪などが溜まり氷河となり、約3000年かけて形成された、最大100m程の厚みを持った氷塊なのである 〔 国立極地研究所 編集 『南極・北極の百科事典』 p.427 丸善 2004年3月30日発行 ISBN 4-621-07395-8 〕 。 このように巨大なため、氷島の上では航空機の離着陸も可能である 〔 和達 清夫 監修 『海洋の事典』 p.104 東京堂出版 1960年4月20日発行 〕 。 この氷島は、北極海を風の影響で漂流するため、以前見つけたはずの島が幻になってしまう。風向によって移動方向こそ変化するものの、だいたい風速の100分の1〜20分の1程度の速度で移動すると言われており、おおよそ1日に数百m〜数千m程度移動する 〔 国立極地研究所 編集 『南極・北極の百科事典』 p.427 丸善 2004年3月30日発行 ISBN 4-621-07395-8 〕 。 なお、氷島は風の影響で漂流しているとは言え、単純に風下へと移動するのではなく、風か海面に及ぼす応力によって生じた海流である吹送流(すいそうりゅう)の流れの方向へと移動する傾向にある 〔 国立極地研究所 編集 『南極・北極の百科事典』 p.427 丸善 2004年3月30日発行 ISBN 4-621-07395-8 〕 。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「氷島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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