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氷震(ひょうしん、英語:cryoseism)は、凍土または水分や氷を大量に含んだ地表、氷河などが急に亀裂を生じる際に発生する地震のことである〔Cryoseisms Explained 〕。氷河地震、氷河性地震ともいう。英語では「frost quake」とも言う。 氷河が巨大な力を伴って滑ったときに、弾性波を放出する。このときに放出される弾性波は世界中の地震計で記録されている。この現象は特に「ice quake」とも呼ばれる〔Moment of Science : Ice Quake! 〕。 2003年に、グリーンランドの氷河の異常な動きをコロンビア大学の地球物理学者ヨーラン・エクストローム(Göran Ekström)とメレディス・ネトルズ(Meredith Nettles)等が発見し「氷河地震学」の先駆けとなった〔日経サイエンス2009年1月号 〕。 ==発生箇所の例== === グリーンランド=== 晩夏において、グリーンランドの氷河での1分間あたりおよそ10mの活動による地震動が、全世界の地震計で記録された。この地震の観測が、小規模氷河の動きや氷河の内部構造(新たなクレバスの開口、氷の表面下から底部への割れ目に沿って流れ込む水、氷河自体の崩壊、氷河が地盤と摩擦する底部など)を監視する有効性を認識するきっかけとなった〔。 「サイエンス誌2007年8月24日号」に掲載された研究結果によれば、1996年以降に海へと流出した氷の半分以上が、氷河の融解と崩壊によるものであり、このことによって巨大な氷塊(大きいもので0.5km3)が急速に海へと割れ落ちて大量の淡水が陸から海へ移り、海面が上昇したといわれる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「氷震」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cryoseism 」があります。 スポンサード リンク
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