|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 氷 : [こおり, ひ] 【名詞】 1. ice 2. hail ・ 氷河 : [ひょうが] 【名詞】 1. glacier ・ 河 : [かわ] 【名詞】 1. river 2. stream ・ 急 : [きゅう] 1. (adj-na,n) (1) urgent 2. sudden 3. (2) steep ・ 急行 : [きゅうこう] 1. (n,vs) express (e.g., train that bypasses many stations) ・ 行 : [くだり, ぎょう] 【名詞】 1. (1) line 2. row 3. (2) verse
氷河急行(ひょうがきゅうこう、または氷河特急あるいはグレッシャー・エクスプレス, Glacier Express)は、スイスを代表する山岳リゾートを結ぶ山岳鉄道である。マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)とレーティッシュ鉄道(RhB)というスイスの鉄道会社2社が、ツェルマットとサンモリッツの間で運行している。 オリエント・エクスプレスにならい氷河急行と訳されることもあるが、スイスでは特別列車/車両という意味合いで「エクスプレス」という商品名を使用しているため、日本でこの商品が紹介される時に、現地の鉄道会社が<氷河特急>という日本語名でロゴを作成したため、スイス政府観光局や主な旅行会社では<氷河特急>と表記している。 == 概要 == 氷河急行(氷河特急、グレッシャー・エクスプレス)は、ヴァレー州ツェルマットと、グラウビュンデン州、エンガディン地方のサン・モリッツという、スイスを代表する山岳リゾートを、約8時間かけて結ぶ特別列車である。最高地点2033mのオーバーアルプ峠を越え、7つの谷、291の橋、91のトンネルを抜けて走る。平均時速は約34kmになるため、「世界一遅い急行(特急)」とも呼ばれる〔日本においても南海高野線の特急「こうや」の橋本 - 極楽橋間のように、地域や区間を限って見れば30km/hを割るものもあり、また富士急行線の「フジサン特急」やJR九州の観光特急「海幸山幸」など、運行区間全線の表定速度30km/h台前半の特急列車もある。〕。 ツェルマットからディセンティスまでを結ぶマッターホルン・ゴッタルド鉄道と、ディセンティスとサン・モリッツを結ぶレーティッシュ鉄道の通常便を乗換えながら同じルートを通ることは可能だが、氷河急行(氷河特急、グレッシャー・エクスプレス)の場合は乗換えなしで移動することができる。 元々はフルカ峠付近で「ローヌ氷河」が見えたことからこの名がついたが、1982年に通年運行確保のためフルカ峠をフルカベーストンネル(新フルカトンネル)で越えるようになったため、現在ではローヌ氷河を車窓から望むことは出来ない〔ローヌ氷河自体も、地球温暖化の影響でかなり後退しており、旧路線からでもかつて程には見えなくなっている〕。なお、旧ルートについては景観を惜しむ声が多かったことから、2000年から夏季に限りフルカ山岳蒸気鉄道(DFB)として復活運行が行われている。復活当初はレアルプ駅から旧フルカトンネルを抜けてローヌ氷河に近いグレッチュ駅(Gletsch)まで達した。第2期のオーバーヴァルト駅までの旧線全区間の復活は大幅に予定が遅れたが、2010年8月12日に全通し、再び車窓からローヌ氷河が、大幅に後退した姿とはいえ眺められるようになっている。 なお、フルカ峠越えのなくなった現在、全線でもっとも険しい峠越えはアンデルマットからオーバーアルプ峠に至る九十九折のラックレール区間であると言える。アンデルマットの町をはるか眼下に見下ろす光景は、「スイス・グランドキャニオン」と称されるライン峡谷やランドヴァッサー橋などと並び、沿線のハイライトの一つとなっている。 2006年から全ての車両は新型車両「プレミアム」に置き換えられた。空調完備で旧型車両よりも大きな窓のパノラマカーとなった上、テーブル付きの広めの座席、日本語を含む6ヶ国語で沿線案内の説明が聞けるヘッドフォンなどが装備されている。そのかわりに食堂車が廃止され、予約した乗客には厨房車から各座席にコース料理を運ぶサービスが開始された。食堂車の人気が高く、予約が取りにくくなっていたための措置である。 座席は全席予約制となっており、通常の切符またはスイスパスなどスイストラベルシステムのパスとは別に座席予約(有料)が必要になる。また、各座席でのランチも別途予約(有料)が必要になる。ランチの予約がなくても、車内販売により、軽食や飲み物は購入できる。かって連結されていた食堂車で使用されていた傾いたワイングラスや絵葉書など、グレッシャー・エクスプレス関連グッズも車内販売で購入可能。 氷河急行(氷河特急、グレッシャー・エクスプレス)は通年運行ではあるが、例年10月末から12月上旬まではメンテナンスのため、運休となる。また、2014年よりダヴォス発着便はなくなり、クール=ダヴォス間を結ぶ直行バスが接続便で運行する予定。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「氷河急行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|