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永遠の記憶(〔現代ギリシャ語読みによる転写例:「エオニア イ ムニミ」〕, 教会スラヴ語: 〔ロシア等における転写例:「ヴェーチナヤ パーミャチ」〕, )とは、正教会における祈祷文。 埋葬式、パニヒダ、永眠者のためのリティヤなどの末尾に詠隊によって歌われるほか〔現在日本正教会で行われている『パニヒダ』のテキスト 〕、永眠した者の霊の安息を神に願い祈る際に、「永遠の記憶」と単独で用いられる〔用例:永遠の記憶フェオドシイ永島新二 、釧路正教会百年の歩み (「④クリル人に永遠の記憶を」)、永遠の記憶 - しんがくほうろうき 〕。その対象は正教徒に限定されず、正教徒では無い永眠者の霊の安息を祈る「異教人のパニヒダ」の末尾でも「永遠の記憶」が歌われる〔『諸祈祷文』98頁、札幌正教会内 ジェムズ・ミッション印刷 1963年12月15日発行〕。 == 意義 == 一般には「永遠の記憶」とは、追悼する人間による記憶を指すと思われがちであるが、元来は神による記憶を願うものである〔OCA - The Orthodox Faith (アメリカ正教会公式ページ)〕。 聖書において、地獄は主である神に対する讃美もなにもない、神に忘れられた状態として描かれる。神に記憶されるとはその対極の状態、すなわち天国にいる状態である。従って「永遠の記憶」とは、復活によって地獄に打ち勝ったイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)によって可能となり現実のものとなった、神によって与えられる永遠の生命が永眠者に与えられるよう祈願するものである〔。 神に忘れられた状態が地獄を指すことについては聖詠第87(詩篇第88)が引用される。ホセア書13:14は、ハリストス(キリスト)が十字架上で死に地獄に降ってこれに打ち勝ったことと関連付けられる〔"Orthodox Study Bible" (正教聖書註解) P. 994 (2008年)〕。コリンフ前書(コリントの信徒への手紙一)の15章には、「死は勝に呑まれたり。」「神に感謝す、其我等に、我が主イイススハリストスに由りて、勝を賜ひしが故なり。」といった記述がある〔聖書本文の引用部分は日本正教会訳聖書より。〕のをはじめ、ハリストスの死と復活が、人々の死と復活と結び付けられ、死と地獄に対する勝利として語られている。ハリストスが地獄に行き人々に生命をもたらしたことを示すものとして、エフェス書(エフェソの信徒への手紙)4:9、ペトル前公書(ペトロの手紙一)3章も挙げられる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「永遠の記憶」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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