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江刺りんご(えさしりんご)は、岩手県奥州市江刺区のリンゴのブランドの一つ。 == 特徴 == 江刺は昼と夜の温度差が大きく、石灰とリン酸分の多い土壌が広がっている。この環境を生かし、わい化栽培を進めて果実袋を付けずに生産が可能になった。色づきが良く、糖度が高く甘さと酸味のほどよくマッチしたコクのある味わいである。江刺りんごは販売ブランドであり、品種ではない。品種としてはジョナゴールド、サンふじ、シナノゴールド等が栽培されている。2010年(平成22年)には新品種「紅ロマン(べにろまん)」を誕生させた。 江刺りんごの花はゴールデンウィークの頃に開花する。開花後、ミツバチの他マメコバチ,人工で受粉を行う。5月下旬頃、摘果作業を行う。これは、同じりんごの名産地として知られる長野県や青森県と比較して日照時間が短く、収穫量の見込みが少ないためである〔他のブランドでは、10アールの畑で約4~6トンの収穫量が見込まれるが、江刺りんごでは10アール当たり1.8トンしか見込めない。〕。8月のお盆明け頃に摘葉作業と玉まわし作業を行い、りんごの色づき具合(赤色)を良くする。他の地域では6月頃にりんごに果物袋を被せる(害虫や傷防止のため)が、江刺りんごでは一切袋を被せない。10月頃を目途に出荷され始める。 江刺りんごの等級は5つあり、「特選→特秀→秀→○秀→特」の順となっている。特選に選ばれるのは全収穫高の1%に過ぎず、1箱(10kg。28個入り)で100万円以上の値がせりで付く事もある〔江刺りんご初競り…「特選」10キロ100万円 読売新聞、2013年11月9日記事。〕〔【13日記事一覧】江刺りんご110万円 初競り 最高値を更新(盛岡市中央卸売市場) 胆江日日新聞、2011年11月13日記事。 〕。糖度は13~14度と他のブランド(11~12度)に比べて高めで、そのまま食べられる他、リンゴジュースやゼリーとして食されることもある。 『江刺りんご』とはJA江刺が商標登録しているブランド名であり、同農協の選果施設において色・大きさ・形・糖度などを一定の基準で選果したものしか「江刺りんご」と言わない。「江刺りんご」のロゴ、「JA江刺」と印字されている箱・袋などに入って販売しているものが正規品。 同農協に出荷しているりんご生産者であっても、産直や個人で販売しているものは生産者独自の基準で選果したものであり、「江刺りんご」と表示はできない。この場合は「江刺産りんご」となる。実状は個人販売で「江刺りんご」と表示している生産者もおり、また消費者にとっては「江刺でとれたりんご=江刺りんご」というような認識となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「江刺りんご」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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