|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 池 : [いけ] 【名詞】 1. pond ・ 上 : [じょう] (n,pref,suf) 1. first volume 2. superior quality 3. governmental 4. imperial 5. top 6. best 7. high class 8. going up 9. presenting 10. showing 1 1. aboard a ship or vehicle 12. from the standpoint of 13. as a matter of (fact) 13. superior ・ 金 : [きん] 1. (n,n-suf) (1) gold 2. (2) gold general (shogi) (abbr) ・ 男 : [おとこ] 【名詞】 1. man
池宮 彰一郎(いけみや しょういちろう、1923年5月16日 - 2007年5月6日)は、日本の脚本家、小説家。本名の池上 金男(いけがみ かねお)で脚本家として活動、『十三人の刺客』など数多くの映画・テレビドラマの制作に関わった。1992年に小説『四十七人の刺客』を発表して以降、池宮彰一郎のペンネームを用いて歴史小説を著したが、2002年に司馬遼太郎作品との類似問題により活動をほぼ停止した。 作家の池上司は息子。 == 経歴 == 東京府に生まれる。静岡県沼津市に育ち、静岡県立沼津商業学校(現・静岡県立沼津商業高等学校)を卒業する。 第二次世界大戦中は満州で陸軍に徴兵される。兵舎に放火して南方送りとなり、ペリリュー島逆上陸作戦に参加、3000名いた部隊で生き残ったのは20~30名だったという。その後、台湾に引き上げる際も輸送船が撃沈され、またもや生還率1%以下の中で生き残った。 戦後、三村伸太郎への師事を経て、映画脚本家となる。本名の池上金男名義で脚本を書き、『十三人の刺客』『大殺陣』で京都市民映画脚本賞を受賞する。 1992年、69歳の時に池宮彰一郎として執筆した、小説家としては随分遅いデビュー作『四十七人の刺客』で新田次郎文学賞を受賞する。1999年、『島津奔る』で柴田錬三郎賞を受賞する。脚本作家である経歴を生かし、特に戦争や戦闘のシーンにおいて軽妙で迫力のある文章を得意として、人気を博した。 司馬遼太郎を深く尊敬しており、口演にて「日本の小説は私小説が主体であったが、司馬遼太郎の歴史小説は大河的であり、日本の小説の流れを変えた作家であった」との内容を述べている。また、「歴史小説はそれまでの歴史考証にとらわれ過ぎてもならないし、逆に歴史を全く無視してもならない」と述べ、独自の歴史考証を行うことで新感覚の歴史小説を生み出していた。 『四十七人の刺客』では大胆な考証を多数織り交ぜ、映画化を果たしたこともあり話題となった。例えば、江戸の町は治安のため、夜間は町ごとに門を設けて通行できないようにしてあった。当然赤穂浪士は移動のための工夫が必要であったはずで、池宮は大胆にも水路の移動が最も合理的であると判断し、作中でそのように描いた。 作品全体を見れば、独自の視点を沢山盛り込んでおり、クリエイティブな作家であったが、デビュー当初ですでに老齢でもあり、作品数には限界があった。さらに、加えて晩年、著作中、一部の文章に、他の作家の作品との類似が指摘され、以下のような盗作疑惑が持ち上がることとなった。 ;盗作疑惑 『遁げろ家康』(朝日新聞社)は司馬遼太郎の『覇王の家』との類似点を指摘され、2002年12月25日に絶版・回収となる。同じく『島津奔る』(新潮社)も司馬の『関ヶ原』との類似の問題で、2003年4月3日に絶版・回収となった。池宮は、「家内の病気や引っ越し、連載が重なり混乱し、資料と先輩作家たちの作品が混ざってしまった。自戒の意味から絶版をお願いした」とのコメントを発表した。ネタ元があまりにも有名すぎるだけに、この弁明にはある程度の信憑性もあるが(司馬作品はいずれも現役のロングセラーであり、同ジャンルで読者層も共通している以上、常識で考えて露見しないはずがなく、その危険に考えが及ばなかったこと自体、混乱した精神状態であったことを伺わせる)、一方で話題性も大きく、作家生命を痛撃することになった。結果として、司馬遼太郎財団から、著作権侵害の訴訟等は起こされなかった。 この2作以外にも「類似」を指摘する声があり、事件以後は連作の『平家』を除いて新作が出版されることはなかった。ただし、その後も『密約―西郷と大久保』を雑誌『野性時代』に連載していたが、第一部で未完となった。 2007年5月6日午後8時26分、肺癌のため自宅で死去した。享年83。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「池宮彰一郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|