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池谷・張彗星(いけや・チャンすいせい、153P/Ikeya-Zhang)は、2002年2月1日に発見された周期彗星である。登録番号がついた周期彗星の中では、最長の周期(366年)を有する。 == 概要 == 2002年2月1日、まず静岡県周智郡森町の池谷薫が25cm反射望遠鏡で発見を報告(1967年の池谷・関彗星 (C/1967 Y1)以来35年ぶりであった)。同日、中国河南省開封市近くで張大慶も20cm反射望遠鏡で独立に発見。なお、同日にブラジルのパウロ・レイモンドも独立に発見していた。この時点では、認識符号C/2002 C1が与えられた。 この彗星の軌道を調べた東亜天文学会の中野主一は、1532年に中国で発見された大彗星 (C/1532 R1) の回帰である可能性を指摘したが、予想された軌道から彗星がずれたので否定された。その後、中野は、1661年2月3日にポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスが発見したヘヴェリウス彗星 (C/1661 C1) の回帰だと指摘した。C/1661 C1は、2月3日から3月28日まで観測され、6度角ほどの尾が観測された。この彗星の記録は、中国の文書(順治18年1月4日と8日に記録あり)、そして和歌山県と岐阜県にも残されていた〔1661年の池谷・張彗星、日本での観測記録を発見(NAOニュース) 〕。 この説はその後の観測で証明され、池谷・張彗星は周期が341年にも達する周期彗星であることがわかって、登録番号153Pが与えられた(これに伴い、ヘヴェリウス彗星の名は廃止された)。登録番号がついた周期彗星の中では、ハーシェル・リゴレー彗星(35P/Herschel-Rigollet、周期151年)を抜いて最長の周期である。また、周期200年以上で唯一、符号にP/がついている彗星である。 発見当時は9等級だった彗星は、3月18日に近日点を通過し、最大3.5等級に達した。また、イオンテイルが10分単位で変化するなど、ダイナミックな活動を見せた。 なお、池谷・張彗星は太陽を周回したときに軌道が変化したため、周期は366年となり、次回の回帰は2368年ごろと見られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「池谷・張彗星」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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