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決定的期日(けっていてききじつ 英語:critical date)とは、国際法上において、ある紛争当事国間に存在する法的状態を決定する基準となる期日である〔『国際関係法辞典』、191頁。〕。争われている権利義務関係は、この期日をもって凍結されるとされ、この期日以降に生じた事実は国際裁判などの紛争解決の審理の場では証拠能力を否定され影響を受けないとされる〔『国際関係法辞典』、191頁。〕。日本では英語からクリティカル・デート〔『国際関係法辞典』、191頁。〕もしくは決定的期日と翻訳されて使われる。 ==意義== ある国家間で領有権ないし国境をめぐり紛争が生じることは少なくないが、これら係争問題解決のために国際司法裁判所などで審理される際に、いかなる国際法の原則と規則が適用されるべきであるか〔『世界の領土・境界紛争と国際裁判』、258頁。〕、またどのような法的事実〔『世界の領土・境界紛争と国際裁判』、258頁。〕が考慮されるべきかが問題になる。 この法的事実には、歴史的事実や紛争地の範囲を決定することもあるが、どの時点までの紛争地の帰属といった法的地位を考慮するかが重要になる〔『世界の領土・境界紛争と国際裁判』、258頁。〕。これはたとえば判決が下されるまでの事実が考慮されることを容認すると、紛争当事国は互いに自国に有利になるような実効支配は誇示する行動などを行い、場合によっては実力行使がエスカレートし軍事衝突が起きる危険もあり、事態を一層悪化させかねない〔『世界の領土・境界紛争と国際裁判』、260頁。〕。そのため、その事件に応じて時間的範囲を設定する必要がある。これにより、たとえ紛争が表面化した後に一方の紛争当事国が実力行使したとしても権利は移動しないとされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「決定的期日」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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