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沖縄方言(おきなわほうげん)または沖縄語(おきなわご)、沖縄中南部方言(おきなわちゅうなんぶほうげん)は、琉球語(琉球方言)のうち、沖縄諸島中南部で話される方言(言語)の総称である。話される範囲には沖縄本島中南部と慶良間諸島・久米島・渡名喜島・粟国島・奥武島・浜比嘉島・平安座島・宮城島・伊計島が含まれる。国頭方言との境界は太平洋側ではうるま市石川と金武町屋嘉の間に、東シナ海側では恩納村恩納と谷茶の間にある〔『岩波講座 日本語11方言』212-213頁。〕。現地ではウチナーグチと呼ばれる。 琉球語には沖縄方言以外に、奄美方言、八重山方言などがあり、しばしば互いに意思疎通が困難なほど言語学的に隔たりがあるため、それぞれ沖縄語、奄美語、八重山語などと一個の独立した言語とみなす立場もある。この立場の場合、これら言語を総括して琉球諸語、あるいは琉球語派と呼ぶことがある。 ここでは、言語説と方言説の両意見を考慮して琉球語沖縄方言(琉球語派沖縄語)と併記する。 == 概要 == 琉球語沖縄方言(琉球語派沖縄語)は、さらに中部方言(首里方言・那覇方言を含む)と南部方言の2つのグループに大きく分けられている。沖縄本島北部から沖永良部島(鹿児島県)の言葉は、これとは別の方言である(国頭方言を参照のこと)。また津堅島、久高島は、地理的には沖縄諸島南部だが、ハ行p音を持つなど国頭方言的要素がある〔『岩波講座 日本語11方言』213頁。〕。 琉球王国の時代、王府首里城のある首里に集まる按司同士で通じる共通語としてつくられたのが首里方言で、尚真の中央集権支配の間(1476年-1526年)に完成された。1534年より首里王府によって編纂された沖縄最古の歌謡集おもろさうしに琉球古語が使われており、首里方言の源流であるとされる。首里方言は王族と上流階級によって使われる公用語であったが、庶民の間ではそれぞれの土地の言葉が使われた。琉球王府の公文書や、琉歌、詩(漢文を除く)、組踊などの口承文芸、文学は、首里方言で書かれている。首里方言では、各地で失われた古い発音の区別を残しており、士族男子は訓練によって規範的な発音を身につけていた。商売人などの間の共通語としては首里方言よりも那覇方言が広く使用され、明治以降は次第に首里方言に代わって那覇方言が地域共通語の地位を占めるようになった。首里方言は士族階級の解体とともに消えていき、20世紀後半にはどの地域、どの階級においても体系的には用いられなくなった〔飯豊ほか(1984)189頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「沖縄方言」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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