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冲鷹(ちゅうよう)は、日本海軍の航空母艦〔#達昭和17年8月p.21『達第二百三十四號 呉海軍工廠ニ於テ艤装中ノ汽船新田丸ヲ左ノ通命名セラル 昭和十七年八月二十日 海軍大臣 嶋田繁太郎 軍艦 冲鷹(チュウヨウ)』〕。大鷹型航空母艦の三番艦である〔#編制(昭和19年1月31日現在)p.4『艦艇類別等級別表|軍艦|航空母艦|大鷹型|大鷹、雲鷹、冲鷹、神鷹、海鷹』〕。日本郵船の客船新田丸を航空母艦へ改造したものである〔。(注記:「冲」の字はサンズイではなくニスイ)。「冲」は高く昇って到達するの意があり、 鷹が大空高く昇っていく様を意味する。 == 概要 == === 建造経緯 === 冲鷹の前身である新田丸は昭和初期に好況を博していた欧州航路の老齢船を置き換える目的で、またドイツの新型貨客船3隻(シャルンホルスト、グナイゼナウ、ポツダム)に対抗しつつ1940年(昭和15年)開催予定の東京オリンピックを見込んで、日本郵船が建造した豪華客船新田丸級三姉妹船の第1船である〔#日本空母物語105、298頁〕。新田丸級三姉妹船(新田丸、八幡丸、春日丸)は、日本郵船を象徴する客船であり、日本郵船株式会社のイニシャルNYKに因んでそれぞれNittamaru, Yawatamaru, Kasugamaruと命名されている。 新田丸は三菱重工業長崎造船所で建造され、1938年(昭和13年)5月9日起工、1939年(昭和14年)5月20日進水、1940年(昭和15年)3月23日に竣工している。建造費用は優秀船舶建造助成施設による補助を受けていた。 天洋丸、浅間丸、氷川丸といったそれまでの客船が西洋式の船内装飾だったのに対し、新田丸は中村順平(大阪商船の天津航路用だった長城丸の船内装飾を担当)、村野藤吾、山下寿郎、松田軍平ら建築家、公室や客室は三菱重工業長崎造船所の装飾設計陣、特別室は川島甚兵衞と高島屋が担当した新日本様式だった。 一等ラウンジは六歌仙をエッチングで描き出し、それを松田権六による蒔絵で囲んでいた。前部エントラス・ホールは国産の天然木材をクリアラッカーで仕上げ、アルマイト板に尾長鶏が描かれていた。一等食堂のサイドボードは尾形光琳の紅白梅屏風を模した蒔絵が扉となり、開けるとスクリーンが現れた。これらの装飾は航空母艦の改造時に廃棄された〔日本財団図書館 戦前日本の最優秀船 新田丸 〕。 第二次世界大戦の影響でサンフランシスコ航路に就航していたが、日米関係の悪化に伴い航路は休止、1941年(昭和16年)9月12日、日本海軍に徴用される。新田丸徴用直前の9月5日、新田丸級貨客船3番艦春日丸は特設航空母艦として竣工、『春日丸級特設航空母艦』のネームシップとなった〔#内令昭和16年4月(5)pp.39-40『内令第四百四十號 特設艦船部隊特修兵配置表中左ノ通改正ス|昭和十六年四月二十六日 海軍大臣及川古志郎|特設航空母艦ノ欄ヲ左ノ如ク改ム |特設航空母艦||飛鷹、隼鷹|春日丸級|(略)』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「冲鷹 (空母)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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