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『東方風神録 〜 Mountain of Faith.』(とうほうふうじんろく)とは、同人サークル上海アリス幻樂団制作の弾幕系シューティングゲームであり、東方Projectの第10弾にあたる作品である。 本作は、2007年5月20日開催の同人イベント「第4回博麗神社例大祭」にて体験版CD-ROMが販売され、7月27日に上海アリス幻樂団のウェブサイトでWeb体験版を公開、8月17日開催の「コミックマーケット72」にて完成版が販売された。後に同人ショップでの委託販売も行なわれている。 本作は「原点に戻る」というコンセプトのもと開発されており、タイトルは東方Project第2弾でありシューティングゲームとしては1作目にあたる『東方封魔録 〜 the Story of Eastern Wonderland.』〔第1弾『靈異伝』はブロックくずし。〕を模しているが、ストーリーや設定などに関連性は無い〔。 諏訪地方の神話・伝承をテーマの下地としており、建御名方神や八坂刀売神(ともに諏訪大社の祭神)に由来する登場人物がある。これは作者のZUNが長野県生まれであることに由来する。長野日報 web版 2009年1月1日付記事では諏訪信仰を題材にしたゲームと紹介され、諏訪への「聖地巡礼」の例として挙げられている。 本項では、以降は『風神録』と称することとする。その他の本項で使用されている東方Project関連の略称については、東方Project#凡例を参照。 == システム == 機体性能の異なる「博麗霊夢」「霧雨魔理沙」の2種類の自機から1つ選択し、その後それぞれ3種類ある武器タイプ(装備)からいずれかを選択する。敵や敵弾に当たるとミスとなり残機が1つ減った上でその場で復活する。全ての残機を失うとゲームオーバーとなるが、コンティニューすればそのステージの最初から復活しゲームを続行可能。コンテニューしないで6面(最終面)のボスを倒すとエンディングになる。難易度Normal以上でコンティニューせずにクリアすれば、全1面のExtraステージが追加される。 本作はZUNの「原点に戻った作り」というコンセプトにより、それまでの東方Project作品と比べ全体的にシンプルなシステムとなっている〔。 ; 難易度や武器タイプ(装備)によるシナリオの変化 : 本作では選択装備にかかわらずゲーム中の会話イベントは自機ごとに同一であるが、エンディングは装備ごとに変化する。 : 本作では、難易度 Easy ではコンテニューしないでクリアしてもバッドエンディングとなる。グッドエンディングは難易度 Normal 以上でないと見ることができない。 ; ショット、オプション、パワーアップ : 本作では『永夜抄』までとは異なり、パワーアップアイテム(Pアイテム)を入手しても自機本体から放たれるショットそのものは強化されない。その代わり、パワーの値に応じて自機周辺に「オプション」が最大4個まで装備され、オプションからのショットにより間接的に攻撃が強化される。オプションは装備によって異なり、高速移動時と低速移動時で性能が変化する。パワーの最大値は 5.00 である。 ; ボムの仕様変更 : 本作のボムは「霊撃」という名称である。霊撃は、パワーを 1.00 消費して放つボムで、この仕様変更に伴い本作ではボム専用ゲージやボム専用アイテムが無い。「自機のボムはスペルカードである」という設定も無くなり、カットイン演出も廃止されている。4Gamer.netの記者の佐々山薫郁は、この霊撃システムはゲームの流れのテンポをよくするためのものであると指摘している。 : この「パワーを消費するボム」は『地霊殿』でも形を変え採用されたが、『星蓮船』でボム専用アイテム・ゲージが復活し、名称も「スペルカード」に戻った。「パワーを消費するボム」は2013年現在、『風神録』と『地霊殿』の2作品のみになっている。 ; かすり(グレイズ)の廃止 : 本作では、敵弾にかすってもエフェクトが発生するのみで、点数の加算や回数のカウントはない。 ; 信仰ポイント : 本作には「信仰ポイント」というパラメータが存在し、画面左下に表示される。この信仰ポイントは、点アイテム入手時の得点や敵スペルカード取得時のボーナス得点に影響を与えるものとなっており、信仰ポイントが高いほど得点が多く得られる。 : 信仰ポイントは「信仰アイテム」を入手することでのみ増加する。 : 信仰ポイントは一定時間が経過すると減少が始まるが、種類を問わずアイテムを取得するか敵を倒すことで、減少が発生するまでの時間を遅らせることができる。減少が始まるまでの時間は画面下部に表示されているゲージで確認する事ができる。ミスをして残機を失うと、大幅に信仰ポイントが減少する。ボス戦中や会話イベント中は、時間経過による信仰ポイントの減少はない。 ; ヒント機能 : ゲームのオプション画面で「hint」を ON または AUTO に設定することで有効になる機能だが、マニュアルなどには一切記載されていない。 : AUTO に設定しておくと、ミス(被弾)をした箇所がテキストファイルに保存され、以降のゲームプレイ時には過去に被弾した箇所に「Caution!」という表示が出る。テキストファイルを直接編集することにより、ゲーム画面の任意の場所に任意の文字を表示させることも可能になっている〔 この記事は体験版に関するものだが、完成版においても機能に変更はない。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東方風神録 〜 Mountain of Faith.」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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