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『治療塔』 (ちりょうとう) は大江健三郎の長編小説である。 雑誌『へるめす』の1989年7月号から1990年3月号に「再会、あるいはラスト・ピース」という題名で連載され〔大江健三郎、すばる編集部『大江健三郎・再発見』集英社、2001年、210-211頁〕、その後1990年に岩波書店から出版された。2008年に講談社文庫へ収録された。 == あらすじ == 21世紀前半、度重なる核戦争によって汚染された地球から、「選ばれた者」百万人が、大多数の人々を置き去りにしてスターシップ公社のロケットに乗って、「新しい地球」へと移住する。スターシップ公社の日本代表木田隆の息子朔はその特権的な立場によって、そのロケットに乗るという権利を与えられる。彼は地球に残留したリツコと結婚するが、それは周囲からは歓迎されていない。スイスの全寮制学校に在籍していたリツコは中東で発生した核戦争から逃れる為に日本行きの飛行機に乗ろうとしたヨーロッパで、複数の男性から強姦されてしまい、エイズへの感染を心配する状況に追い遣られていたのだ。朔は「新しい地球」で奇妙な建築物を発見する。その中に入ると人は若返って病気に強くなったので「治療塔」と名付けられた。その後、「選ばれた者」達は古い地球を侵略して植民地にしようと企てる。朔は父親の会社に反発し、公然とスターシップ公社を批判し始めるのだった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「治療塔」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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