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泉ヶ岳(いずみがたけ)は、宮城県仙台市泉区の北西部に位置し、「宮城県立自然公園船形連峰」内にある標高1175m(三角点は1,172.18m、)の山である。七北田川の源流ともなっている。周辺の住所表記は泉区福岡字岳山である。 == 概要 == 泉ヶ岳は、奥羽山脈の船形山山系の中で最後に形成された錐状火山である〔泉岳少年自然の家 改築基本構想・計画 (仙台市)〕。造山時期は第四紀と考えられ、噴出した安山岩により芳の平()から山頂まで大きく3つの段状の地形を呈している〔。兎平()付近は玄武岩質の溶岩により形成された〔。 泉ヶ岳は、周囲の北泉ヶ岳や蘭山、高倉山、黒鼻山、これらの裾野も含めた通称の地域名ともなっている。特に、泉ヶ岳山頂から南東方向で、北は蘭山から南は七北田ダム辺りまでの七北田川流域の裾野を含めた地域が「泉ヶ岳」と呼ばれる。 豊富な湧水(泉)が、池や川をつくりだすことが名称の由来とされている。山の周囲には七北田ダムや大倉ダムなど複数のダムがあり、泉ヶ岳は仙台平野を潤す水源の一つとなっている。泉ヶ岳を有した歴代の自治体は、この山に因んで名称が付けられてきた(泉嶽村⇒泉町⇒泉市⇒仙台市泉区)。若者の間では「ガタケ」と呼ばれ、地元では「岳山(だけやま)」との愛称がある。 林道のみの整備に留まる周囲の山に対し、泉ヶ岳には舗装された道路が接続しているため、仙台市都心部から約1時間のこの地には、登山やスキーなどのレジャーやアウトドア目的で市民が訪れる機会が多い。その一方、舗装道路の系が単純で、支路が林道のままになっているため、舗装道路沿い以外は多くの自然が残る。適度な施設や道路を設けながらも豊富な自然が残され、かつ、地元民や来訪者の意識により美しく残されているこの山は、仙台市民はもとより宮城県民の誇りともなっている。 泉ヶ岳山頂部の約115haはもともと国有地だったが、1912年(明治45年)に国から民間に払い下げられて以降、何度も所有権が移転され続けた。1991年(平成3年)、地元企業の双葉総合開発が山頂部を買収した。買収金額は3億円と伝えられている。このとき、ある市民団体は、同社から市が山頂部を買収して市有財産とするよう要求し、署名活動を展開した。その結果、短期間で4万名以上から署名が集まった。同社は「他県業者の乱開発から泉ヶ岳を守るために買収した」とし、希望するならば仙台市に売却することも可能としていたが、市は財政上の理由から買収しなかった。その後、双葉総合開発は合併して環境建設となり、山頂部を保有し続けていたが、2004年(平成16年)に経営破綻した。その後、2006年(平成18年)5月までに仙台市が山頂部を300万円で買収し、名実ともに市民共有の財産となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「泉ヶ岳」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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