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波山(ばさん)は、伊予(現在の愛媛県)に伝わる怪鳥。婆娑婆娑(ばさばさ)、犬鳳凰(いぬほうおう)ともいう〔多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社〈Truth in fantasy〉、1990年、86-87頁。ISBN 978-4-915146-44-2。〕。江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記述がある〔多田克己編 『竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-』 国書刊行会、1997年、144-145頁。ISBN 978-4-336-03948-4。〕。 == 概要 == 赤々とした鶏冠を持つ鳥で、口から同じく赤々とした炎を吐き出す。この炎は狐火などと同様に熱を伴わず、物を燃やすことはない〔。 普段は山奥の竹薮に棲んでおり、人前に姿を現さすことは滅多にないが、深夜には時おり人の住む村に現れ、羽をはばたかせてバサバサと不気味な音をたてる。「婆娑婆娑」の別名はこの羽音に由来する。音に気づいた人が外を覗いても、姿は忽然と消えているという〔。人に脅かすことはあるものの、危害は加えない〔水木しげる 『妖怪大図鑑』 講談社〈講談社まんが百科〉、1994年、36頁。ISBN 978-4-06-259008-2。〕。 江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には「食火鶏」(ヒクイドリ)の記述があり、ニワトリに似た姿で、燃え残りの木を食べるなどと解説されており、波山はこれをモデルとしているとの説もある〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「波山」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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