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泣塔[なきとう]
泣塔(なきとう)は神奈川県鎌倉市寺分、旧東日本旅客鉄道大船工場敷地脇に建つ宝篋印塔の通称。 伊豆石と呼ばれる安山岩で作られており、高さは203cm。塔身や基礎の部分は典型的な「関東形式」の特徴を持つ。塔の背後にやぐらがあり、中には朽ちて一部しか残っていないものも含め14基の五輪塔が建つ。 泣塔は非常に形が整っていること、傘や基壇部の四隅にある凸部の形状が珍しいこと、基壇部に刻まれた銘が明瞭にのこっていることなどの特徴があるため、1933年8月23日付けで「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」に基づき重要美術品に認定された。〔『重要美術品等認定物件目録』(思文閣、1972)、p.279。重要美術品等ノ保存ニ関スル法律という法律は廃止されたが、同法によって認定された物件の認定効力は継続している(文化財保護法附則の規定による)。〕1971年9月11日、鎌倉市指定の有形文化財に指定された〔 「石造 宝篋印塔(文和五年銘)」の名称で指定されている。 〕。 == 名称の由来 ==
泣塔という名前の由来について詳しいことはわかっていないが、塔の後ろのやぐらが風に反響し、泣き声のような音を出すことから泣き塔と名づけられたという説や、「無き人(無縁仏の意)の塔」が訛ったとする説がある。 また、一時石塔を近隣の青蓮寺に移したところ、夜な夜なすすり泣く声が聞こえた事から「泣塔」と名付けられたという伝承もある。ただし移設されたとする青蓮寺に記録が残っていないため、移設の事実なども含めて詳細は不明である。〔
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「泣塔」の詳細全文を読む
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